ハノイ旧市街というと、街の雰囲気を味わったり、ローカルフードを食べたり、買い物をしたりする場所、といったイメージを持たれる方が多いと思うのですが、実は観光スポットもあります。
その一つが「旧家保存館 マーマイの家」です。この家は19世紀末に建てられた伝統的なベトナムの家屋で、現在は一般に公開されています。ベトナム人の伝統的な暮らしに興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。
マーマイの家の歴史
マーマイの家は19世紀末に建てられたベトナムの伝統的な店舗と住居を兼ねた建物です。最初に住んでいたのは米商人でしたが、1945年に漢方薬の商人にこの家を売ります。1954年に家は国の管理になり、1999年まで5家族が住んでいました。
1998年、住んでいた家族が転居することに合意したのち、ハノイ市とフランスのトゥールーズ市が協力して改修工事をすすめ、2000年より一般公開されています。2004年にベトナム国家遺産に登録されました。
マーマイの家の特徴
マーマイの家は間口が狭くて奥行きの長い、うなぎの寝床のようなつくりになっているのが特徴です。また、中庭が設けられており、自然光が入る設計です。
実際に行ってみた!
2024年3月、マーマイの家を実際に訪問しました。
マーマイの家があるのは、マーマイ(Mã Mây)通りです。ミニホテルやレストラン、お土産屋さんなどが多く、ハノイ旧市街を散策する際、必ず通る通りだと思います。近くには隠れ家カフェのノラカフェもあるので、合わせて行ってみてもいいかもしれません。
マーマイの家は、大きな看板などがなく、旧市街に溶け込んでいるので、見逃さないように。
マーマイの家…1階
中に入ると、左手に小さなチケットカウンターがあります。
入場料は1万ドン(約60円)です。パンフレットは日本語はありませんが、英語のパンフレットをもらうことができました。
入ってすぐのところは、商店として使われていたエリアです。
建物の真ん中部分にある中庭がとっても素敵です。間口が細いベトナムの家、奥が暗くなりがちですが、これなら十分な採光ができますよね。
古い木製の家具がどれも素敵です。
凝った装飾が施されているけれども、金や赤でギラギラしていないのがいいですよね。
家の1番奥には台所があります。
鍋や食器が置かれ、当時の生活を想像しやすいですよね。
マーマイの家…2階
マーマイの家は2階建てになっています。
入口の方に階段があるので、入口側へ戻って、2階へ行ってみましょう。
階段を上がると仏壇が置かれた部屋がありました。
この大きな仏壇、現代の一般的な家庭にも似たようなものがよくあります。生活スタイルが変わっても、ベトナム人が家族を大事にするのは、今も昔も変わらないのだなあと思わせる展示です。
2階は1階の中庭部分が、渡り廊下になっています。
渡り廊下の先は寝室です。
2階の1番奥はテラスになっていました。
通りから見ると小さな建物ですが、実際に中に入ってみると意外と広いことがわかります。
気軽にベトナムの文化や歴史に触れられる場所なので、ハノイ旧市街の街歩きをする際には、チェックしてみてくださいね。
入場料・営業時間・住所
営業時間等は、2024年現在のものです。Googleマップなどで最新情報をチェックしてください。
営業時間:08:00-17:00
※金・土・日は19:30~22:00も開館
※12:00-13:30は休館している可能性が高い
入場料:1万ドン