ハノイの朝食に「バインクオン」その魅力とおすすめの店

食文化を楽しむことは旅行の大きな楽しみの一つですよね。特に朝食は、その土地の生活を感じる絶好の機会です。

今回は、ベトナム・ハノイでの朝食にぴったりの料理「バインクオン(Bánh Cuốn)」をご紹介します。バインクオンの魅力、食べ方、おすすめのお店など詳しく解説しますので、ぜひハノイ旅行の参考にしてください。

バインクオンとは?

バインクオンは、ベトナム北部の伝統的な米粉を使った料理で、薄いクレープのような生地にひき肉とキクラゲを包んで蒸し上げたものです。米粉のモチモチとした食感が特徴です。

バインクオンの魅力

モチモチ食感

やはり、バインクオンの一番の魅力は、もちもちしながらも、つるんとした独特の米粉の生地の食感ではないでしょうか。

中に入った具材、ひき肉とキクラゲともよく合います。おそらく、中の具材が細かいから、この生地と合うのではないかと、私は思いますよ。

食べるときは、ヌックマム(魚醤)ベースのつけダレにつけて食べるのですが、これまた、つるんとした食感を引き立てます。

あっさりだけど満足感

バインクオンはあっさりと食べやすい料理なのも魅力です。朝、「まだ食欲がそんなにわいてこないな」、そんな時でも、白いご飯よりも簡単につるんと食べられてしまいます。

しかし、食べやすいのにもかかわらず、生地の原料は米粉なわけですから、お腹にはそれなりにたまるのが良いところ。あっさり食べられるのに、満足感が得られます。

さらに、ひき肉も入っていているし、トッピングでハーブも食べられるし、割と栄養のバランスも良いのではないでしょうか。

バインクオンを朝食にすれあ、朝食後に重たさを感じることなく、エネルギーと栄養をしっかり取って、一日のスタートを切ることができますよ。

安くてお手頃

バインクオンの値段も魅力的です。今回、私はハノイ旧市街の人気店でバインクオンを食べましたが、スタンダードなものは3万ドン(約180円)でした。

旧市街のフォーはだいたい、一杯5~6万ドン(約300円)ぐらいしています。バインクオンはフォーよりも気軽に食べることができると思います。

見て楽しめる

ベトナム人にとっては何も珍しいことではないかもしれませんが、私たち外国人にとって、バインクオンの作り方は見て楽しむこともできます。

三角帽子のような蓋がついた、ちょっと風変わりな蒸し器や、棒1本で生地を取り上げる瞬間、「どうやって作るのだろう?」と見ているだけで、ワクワクしてしまいますよ。

Bánh cuốn Hồng Anhへ行って食べてみた!

ハノイ旧市街にはいくつかのバインクオン専門店があります。今回、わたしは旧市街の西側にある「Bánh cuốn Hồng Anh(バインクオン・ホンアイン)というお店に行ってきました。

早朝から営業

バインクオン屋さんは早朝から営業していることが多いです。お店は6時開店のようですが、この日は朝の7時に行きました。

私がお店に入ったときには、あまりお客さんがいなかったのですが、食べ終わる頃には満席になっていました。通勤、通学前に皆さん立ち寄るようです。地元の人の定番の朝食の一つになっていますね。

小ぎれいな店内

小さなプラスチック椅子に座って食べる、ハノイのローカル店スタイルですが、店内は小ぎれいな印象でした。

メニューと注文方法

メニューはベトナム語表記ですが、シンプルでわかりやすいです。

まず、右横の数字が値段です。Kは0が3つあることを意味します。つまり、30Kとは、30に0が3つくっついて、30,000ドンとなります。5Kならば、5000ドンです。

Bánh Cuốn…バインクオン
⇒これだけ注文すれば、とりあえずバインクオンが楽しめます。バインクオンより、下にあるのはトッピングです。

Chả…チャー(ハム)

Ruốc…ズオック(お肉のでんぶ)

Trứng…チュン(たまご)

Lạp Xưởng…ラップスーン(ソーセージ)

注文方法ですが、指差しで注文するのがおすすめです。発音をカタカナで書きましたが、カタカナベトナム語はなかなか伝わりません。

バインクオンの作り方

バインクオンを注文したら、作るところを見せてもらうのがおすすめです。観光客がひっきりなしに来るというわけではありませんが、お店の人は観光客に慣れています。

まずは、蒸し器に米粉の液体をうすくのばします。これは本当にクレープを作るときみたい。

蓋をして、しばらく蒸したら、1本の棒で器用に皮を取り出します。

そして、具材をのせてくるくると巻き、一口サイズにカットしたら完成。

バインクオンの食べ方

バインクオンが出来上がると、生野菜、つけ汁とともに運ばれてきます。

私は、トッピングとして、卵とチャー(ハム)を注文しました。卵は別皿で、チャーはつけ汁の中に入って出てきました。

ちなみに、卵の上にのっているふわふわしたものが、ズオックです。日本のでんぶは魚で作られることが多いと思いますが、これはおそらく豚肉からできています。

食べ方ですが、バインクオンも野菜も卵もつけダレにつけて食べればOKです。

つけダレの味を確認して、酸味や辛さが足りないときはテーブルの上のシークワーサーやトウガラシを追加してください。

バインクオンの味は…?

バインクオンはどこのお店で食べても、基本的においしいのですが、ここのお店のバインクオンはもちもち感やつるっと感だけでなく、ふわっとした軽い感じもありました。

米粉の皮の厚さや蒸し具合がちょうどよいよいのだと思います。

その絶妙な厚さと柔らかさの皮が、旨みいっぱいの具材を包み込みます。さらに、カリカリのフライドオニオンや、香草、つけダレの味と、口の中で色々な美味しさが合わさっていきます。

まどろっこしく書きましたが、一言でいうと「おいしい」(笑)

追加で注文した卵も半熟でおいしかったですよ。もし、小食でなければ、せっかくなので卵も注文してみてください。

他にも試したいバインクオンの名店

Bánh Cuốn Cô Nghi

  • 住所: 2 Xóm, Bát Tràng, Gia Lâm, Hà Nội
  • 陶器の村「バッチャン村」へ行ったら、ぜひ立ち寄ってほしいバインクオンのお店。薄い皮なのに、もちもち食感が絶品。
  • Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/o86gB3aYv15sxVMc8

Bánh Cuốn Gia Truyền Thanh Vân

  • 住所: 14 P P. Hàng Gà, Hàng Bồ, Hoàn Kiếm, Hà Nội
  • 旧市街にあるお店。写真付きメニューがあり、外国人でも入りやすい雰囲気です。
  • Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/G7ofzPEY3MmnQrCQ6

バインクオンを楽しむコツ

バインクオンを食べる際は、以下のポイントを押さえると、より一層おいしく食べられます。

  • 出来立てを食べる: 蒸したてのバインクオンは特に美味しいので、注文してからすぐに食べるのがおすすめです。持ち帰りも可能ですが、できれば、店内で食べるのがおすすめです。
  • つけダレは自分好みに: つけダレは、テーブルに置かれたお酢やヌックマム、トウガラシ、シークワーサーなどで、自分好みにアレンジしてください。そのままのつけダレだと、味がぼやけた感じになることも。
  • ハーブを添える: バインクオンを注文すると、一緒にハーブが出てきます。ハーブを一緒に食べると、爽やかな風味が加わります.

まとめ

ベトナム料理というと、フォーや生春巻きを思い浮かべる人が多いと思いますが、他にも様々なおいしいベトナム料理があり、バインクオンはその一つです。

もちもちとした米粉の皮に、ひき肉とキクラゲの具材が本当によく合います。

ハノイを訪れたら、ぜひ朝食にバインクオンを試してみてくださいね。バインクオンのもちもちとした食感がやみつきになるに違いありません。

そして、どこのお店に行くか迷ったら、「Bánh cuốn Hồng Anh(バインクオン・ホンアイン)へ行ってみてください。

営業時間と住所

営業時間等は、2024年現在のものです。Googleマップなどで最新情報をチェックしてください。

☆Bánh cuốn nóng Hồng Anh☆
住所  :237D P. Hàng Vải, Hàng Bồ, Hoàn Kiếm(ホアンキエム湖北側から徒歩11分)

営業時間:6:00-13:00/17:00-21:00

価格の目安:バインクオン3万ドン


Googleマップ

ezstayhanoi001@gmail.com