ベトナム・ハノイ旅行を計画中のみなさん!ハノイ旅行では、市内観光だけでなく、世界遺産である「ハロン湾」にも訪れたいものですよね。
そこでおすすめなのが、【日帰りハロン湾ツアー】です。ハノイ発の日帰りハロン湾ツアーなら、ハロン湾の風景を楽しむだけでなく、様々なアクティビティも楽しむことができます。
この記事では、ハノイ旅行を計画して、初めて「ハロン湾」という言葉を耳にした人にもわかりやすく、【日帰りハロン湾ツアー】について、解説していきます。
日帰りハロン湾ツアーでできること6選
日帰りハロン湾ツアーに参加すると、色々な体験をすることができます。まずは、ツアーで、どんなことができるのか見ていきましょう。
①世界遺産の景色を楽しむ
ハロン湾クルーズの醍醐味は、やはりデッキに出て、世界遺産の景色を楽しむことです。海からにょきにょきと突き出る奇岩の間をクルーズ船が進んで行きます。
ハロン湾クルーズ船はどの船も、最上階がデッキになっており、くつろげるスペースになっています。
クルーズ船から見える岩の中には、名前のついたものもあります。もっとも有名な岩は、2羽の鶏が向き合っているように見える「闘鶏岩」。ハロン湾のシンボルにもなっています。
香炉岩は、ベトナムのお金「20万ドン札」にも描かれています。
②海鮮ランチを食べる
日帰りクルーズ船に乗船するとすぐに、ランチが始まります。このランチもハロン湾クルーズの楽しみの一つ。
ハロン湾クルーズのランチには、必ずシーフードが使われていますよ。
ハロン湾でとれた新鮮なエビやイカ、クルーズ船によっては、シャコやカキなどを食べることができます。
船によってはビュッフェ形式のランチもあります。
食事中でも、自由にデッキへ行くことができるので、料理に気を取られて、景色を見逃さないように(笑)
③カヤックまたはバンブーボート
日帰りハロン湾ツアーでは、ハロン湾でカヤックを楽しむことができます。「カヤックなんてやったことがない」と心配になる方も少なくないと思いますが、意外と簡単です。
カヤックからの眺めは、クルーズ船からの眺めとは一味違うので、ぜひ挑戦してみてください。
そうは言っても、カヤックは難しそう、という方も安心です。
船頭さんが漕いでくれるバンブーボートも選ぶことができるのでご安心ください。
最近は、追加料金を払って、スピードボートも体験できるツアーもあります。小型船に乗り、高速で岩と岩の間を進んでいきます。
スピードボートを選んだ場合、スピードボートに加えて、カヤックまたはバンブーボートのどちらかも体験できます。
④神秘的な鍾乳洞の見学
日帰りハロン湾ツアーでは、必ず鍾乳洞の見学もします。ハロン湾の岩は、中が鍾乳洞になっていることも多いのです。
ハロン湾クルーズには、4時間クルーズと6時間クルーズがあるのですが、どちらに参加するかによって、訪問する鍾乳洞が異なります。
6時間クルーズでは、ハロン湾でもっとも大きな鍾乳洞と言われる「スンソット洞窟」を見学します。
4時間クルーズでは、ハロン湾でもっとも美しいと言われるティエンクン洞窟を訪れます。
どちらの洞窟も魅力的です。
⑤ティートップ島へ上陸
6時間クルーズのみになりますが、日帰りハロン湾ツアーでは、「ティートップ島」という島へ上陸します。
ロシアの宇宙飛行士ティートップがこの島に故ホーチミン氏と訪れたことから、ティートップ島と名付けられました。
島の高台へ上ると、ハロン湾の景色を上から見下ろすことができます。約400段の階段を上らなければならないので、少し大変ですが、見る価値があるものだと思いますよ。
高台へ行かず、ビーチで海水浴をするという選択肢もあります。ただ、ベトナム北部は常夏ではないので、冬の海水浴は難しいです。
⑥サンセットにうっとり
4時間クルーズだと日が沈む前にクルーズが終了してしまうのですが、6時間クルーズは18時頃港に戻るため、ハロン湾に沈む夕日も見ることができます。
また、この時間帯に、サンセットパーティーが開催されるクルーズ船も多いです。
夕日を眺めながら、ハロン湾での1日を振り返る…何とも、贅沢な時間です。
日帰りハロン湾ツアーの選び方
ハロン湾ツアーを予約しようと思うと、色々なハロン湾ツアーが見つかり、どれを選んだらよいのか迷ってしまいますよね。日帰りハロン湾ツアーを選ぶポイントは3つです。
①4時間クルーズor6時間クルーズ
ハロン湾クルーズには、「4時間」と「6時間」、2つの航路があります。(ハロン湾クルーズには、日帰りの他に、船上泊もありますが、船上泊クルーズの航路は、実は6時間クルーズと同じです。)
まずは、どちらの航路のツアーにするか決めましょう。
6時間クルーズは、より遠くまで行くので、たっぷりとハロン湾の景色を楽しむことができます。また、6時間クルーズは「ティートップ島」へ行きますが、4時間クルーズは行きません。
4時間クルーズ | 6時間クルーズ | |
ツアー時間帯 | 08:00-19:00 | 08:00-21:00 |
クルーズ時間帯 | 12:00-16:00 | 12:00-18:00 |
海鮮ランチ | 〇 | 〇 |
鍾乳洞見学 | 〇 ティエンクン洞窟 |
〇 スンソット洞窟 |
カヤックorバンブーボート | 〇 | 〇 |
ティートップ島 (高台の絶景・海水浴) |
× | 〇 |
夕日を見ることができるか | × | 〇 サンセットパーティーがあることも |
たくさんの場所をまわれて、6時間クルーズの方がお得な気がしますよね。
しかし、6時間クルーズは、ハノイ帰着が21時頃になってしまうという問題点があります。早くハノイへ戻って、ハノイの夜を楽しむのには、4時間クルーズの方がおすすめです。
②日本語ガイドor英語ガイド
日本語ガイド付きか、英語ガイド付きかというのも、ツアーを選ぶ際の大切なポイントです。
日本語ガイド付きツアーは、少し料金が高くなりますが、誰でも安心して参加することができます。また、料理の味付けが日本人好みであったり、船内のトイレがかなり清潔だったりと、日本人向けのサービスを提供しています。そして、参加者が基本的に日本人のみなので、時間やマナーを守る人が多く、快適に過ごせるのも特徴です。
一方、英語ガイド付きツアーは、値段が安いという大きなメリットがあります。また、色々な会社が催行しているので、船の選択肢が多いのも魅力です。せっかくの海外旅行なのだから、英語を使って色々な国の人と交流したい人にも、英語ツアーはおすすめです。ただ、時間にルーズなお国柄の人が参加していることもあります。ツアーの進行が、どうしても日本語ツアーより遅れがちです。
ハロン湾ツアーは、歴史的建造物や博物館などの見学がないので、英語の解説は少ないです。英語が苦手でも、集合時刻などが聞き取れば、英語ツアーに参加することは十分できます。飛行機に乗ったり、ホテルにチェックインしたりできる英語力があるならば、英語ツアーを検討してみてもいいかもしれません。
日本語ガイド付き | 英語ガイド付き | |
料金 | 160万VND~ | 100万VND~ |
長所 | 日本語ガイドの安心感 日本人向けのサービス 乗客のマナーが良い |
料金が安い 選択肢が豊富 海外の人との交流ができる |
短所 | 料金が高い | 乗客のマナーが良くないこともある |
③船・バス・料理・船内アクティビティなど
基本的なハロン湾ツアーの内容は、4時間クルーズを選ぶか、6時間クルーズを選ぶかによって、決まります。旅行会社によって内容が大きく異なることはありません。
しかし、船やバスの設備、食事内容は、ツアーによって違いがあります。
最近のハロン湾ツアーは、各社、船の造りに工夫を凝らしています。日帰りクルーズ船ながら、ジャグジーやラウンジを備えたタイプも少なくありません。
移動のバスもリムジンバスと呼ばれる、ゆったりとした座席のバスを利用するツアー会社が増えてきました。
もっとも安いツアーは約6000円くらいですが、料金が上がるとともに、船の設備や大きさ、送迎車の種類、料理の内容などが豪華になっていきます。
また、船内で伝統楽器の生演奏が聞けたり、スピードボートに乗れたりなど、夕飯がついていたりと、主要なアクティビティ以外のところに、若干の違いがみられるようになってきました。
自分の旅行スタイルや予算にあったツアー会社を選んでください。ただ、日本語ガイド付きとなると、どうしても選択肢は限られてしまいます。
おすすめ日帰りハロン湾ツアー4選
日帰りハロン湾ツアーの概要がわかったところで、おすすめの日帰りハロン湾ツアーを4つ紹介します。
①1番人気!安心の日本語ツアー
ハロン湾日帰り6時間【日本語】185万VND…JVTA-FUJI
どのハロン湾ツアーで行くか迷っているなら、日本語ガイド付き6時間クルーズツアーがおすすめです。JVTAのツアーは、日本語ガイド付きというだけでなく、往復のバスはリムジンバスを利用し、船は2024年に造られたFUJI号を利用します。料理も美味しいですよ。夕飯にフォーも食べられます。
ツアー時間:8:30~20:30 頃(約12時間)
言語:日本語
出発地:ハノイ(宿泊ホテルから送迎)
食事:昼食(船上海鮮ランチ)/ティータイム(軽食)/夕食(フォー)
バス:リムジン
ツアー内容:スンソット洞窟/カヤックまたはバンブーボート/ティートップ島
料金:185万ドン(11,200円)
– 現地でガイドに現金(ドン・米ドル・日本円)払い
・出発24時間前までキャンセル無料
・前日19時までお申込み可能(満席の場合、他のハロン湾クルーズをご案内)
催行事業者:JVTA Tourism
体験記
②ハノイの夜も楽しむなら4時間クルーズ
早くハノイに戻りたい場合は4時間クルーズがおすすめです。JVTAの日本語ガイド付きツアーは19時頃には、ハノイに戻ることができます。また、ハノイ到着後、ハノイ名物ブンチャー(焼き肉つけ麺)の専門店での夕食もついています。(ブンチャーを食べず、お好みのレストランへ行くことも。
ツアー時間:8:30~19:30 頃(約11時間)
言語:日本語
出発地:ハノイ(宿泊ホテルから送迎)
食事:昼食(船上海鮮ランチ)/夕食(ブンチャーまたはおこわ)
バス:スタンダード
ツアー内容:ティエンクン洞窟/カヤックまたはバンブーボート
料金:160万ドン(9,700円)
– 現地でガイドに現金(ドン・米ドル・日本円)払い
・出発24時間前までキャンセル無料
・前日19時までお申込み可能(満席の場合、他のハロン湾クルーズをご案内)
催行事業者:JVTA Tourism
体験記
③とにかく安く行きたいなら英語ツアー
ハロン湾日帰り6時間【英語】100万VND… Phong Hai
少しでも安くハロン湾へ行きたいと考えるなら、英語ツアー一択です。Phong Hai Cruise(フォンハイクルーズ)は、約6000円という格安価格ですが、6時間クルーズなので、ティートップ島にも行き、たっぷりハロン湾を楽しむことができます。2024年の新造船です。
ツアー時間:8:15~21:00 頃(約13時間)
言語:英語
出発地:ハノイ(宿泊ホテルから送迎)
食事:昼食(船上海鮮ランチ)/サンセットパーティー
バス:スタンダード
ツアー内容:スンソット洞窟/カヤックまたはバンブーボート/ティートップ島
料金:100万ドン(6,000円)
– 現地でガイドに現金(ドン)払い
・出発24時間前までキャンセル無料
・前日19時までお申込み可能(満席の場合、他のハロン湾クルーズをご案内)
催行事業者:HA LONG EXCURSON LUXURY TOUR
④ラグジュアリーなクルーズ船ならコレ!
ハロン湾日帰り6時間【英語】165万VND…Heritage
ラグジュアリーな車と船を希望するなら、Heritage Cruise(ヘリテージクルーズ)がおすすめです。2024年に造られた船内には、ラウンジとジャグジーがついています。また、希望者は追加料金(30万ドン)でスピードボートにも乗ることができます。プチ贅沢なクルーズ旅を楽しんでください。
ツアー時間:8:15~21:00 頃(約13時間)
言語:英語
出発地:ハノイ(宿泊ホテルから送迎)
食事:昼食(船上海鮮ビュッフェランチ)/サンセットパーティー
バス:リムジン
ツアー内容:スンソット洞窟/カヤックまたはバンブーボート/ティートップ島
料金:165万ドン(9,900円)
– 現地でガイドに現金(ドン)払い
・前日19時までお申込み可能(満席の場合、他のハロン湾クルーズをご案内)
催行事業者:Heritage Vietnam Travel(Heritage Luxury Cruise)
ちょっぴりラグジュアリーな旅をしたい人におすすめの5つ星日帰りクルーズ船です。日帰りクルーズ船ながら、船内にはジャグジーやラウンジもついています。また、2024年から加わった新たなアクティビティ「スピードボート」も体験できます。(追加料金30万ドン)世界遺産ハロン湾の風景とともにクルーズ船での贅沢な時間を楽しんでください。
★ハロン湾ツアー一覧★
他にもハロン湾ツアーはあるので、チェックしてみてください。
ハロン湾ツアーQ&A
ハロン湾の名前の由来は何ですか?
ハロンは、漢字で「下龍」と書き、龍が降りる湾という意味があります。
というのも、その昔、敵が侵略してきたときに、空から龍の親子が舞い降りてきて、口から宝石を吐き出し、敵を撃退したという伝説があるからです。龍が吐き出した宝石が、現在のハロン湾の岩になったと言われています。
ハロン湾のベストシーズンはいつですか?
春・夏・秋が、ハロン湾クルーズにおすすめです。とくに、10月、11月は天気が良い可能性が高いです。
冬(12~2月)は寒く、曇りや霧の日が多いので、景色を十分に楽しむことができません。また、7月~9月頃にかけては、台風が来る可能性があるので、天気予報に注意する必要があります。
ハノイからハロン湾までどのくらい時間がかかりますか?
ハノイからハロン湾までは、高速道路を利用し2時間30分ほどです。しかし、ツアーの場合は、休憩時間などもあるので、3時間以上かかることもあります。
ハロン湾ツアーに持ち込み禁止のものがあると聞きました
ペットボトルなどの使い捨てプラスチック製品は持ち込み禁止です。
ハロン湾ツアーでは、ペットボトルの水がバス車内で配布されますが、それはバスの中に置いていかなければなりません。
手荷物検査はありません。
ハロン湾日帰りツアーの持ち物は何ですか?
とくに必要なものはありませんが、船内での飲み物代は別料金です。ジュースやビールを買うお金は必要です。
また、カヤックをする人は、着替えやタオルを持って行ってください。濡れる可能性が高いです。
ハロン湾ツアーの服装は?
動きやすい服と、歩きやすい履物で参加してください。
また、冬場の服装に注意が必要です。ベトナム北部は冬があります。12月~2月に参加する人は暖かい服装で参加してください。また、11月と3月も肌寒いことがあります。4月~10月頃は、半袖で大丈夫です。
ハノイで予約できますか?
ハノイに到着してから、ハノイの街中にある旅行会社やホテルのツアーデスクで、ハロン湾ツアーを予約することができます。
また、オンラインで予約するとしても、様々な旅行予約サイトがハロン湾ツアーを取り扱っています。
日帰りハロン湾ツアーのまとめ
日帰りハロン湾ツアーに参加すれば、景色を楽しむだけでなく、様々な体験をすることができ、1日で世界遺産「ハロン湾」を満喫することができます。
しかし、一口に「日帰りハロン湾ツアー」と言っても、複数の旅行会社がハロン湾ツアーを販売しています。以前はどこの会社も似たり寄ったりのツアーを販売していましたが、年々、ツアー会社の個性が出てきています。
それぞれの日帰りハロン湾ツアーを決めるときは、何が同じで、何が違うのかを理解し、自分に合ったハロン湾ツアーを選んでください。
この記事を書いている人【ざわわ(1983年生)】
旅行をきっかけにベトナムにはまる。日本人宿イージーステイハノイのスタッフとして、ベトナム・ハノイに約6年在住。宿休業と結婚を機に、日本へ帰国。
現在は、年に数回ベトナムで取材を行い、当サイトEZ STAY Hanoiを管理している。