とりあえず、ハノイ旅行の豆知識の第2回です。2回続いたら、もう、これは連載記事ということでいいですよね?
今回のテーマは「ハノイのホテル選び」についてです。
ホテル選びって、めちゃめちゃ悩みますよね。「コツ」を伝授しようなんて上から目線の記事を書いている私ですが、ホテル選びにものすごく時間がかかってしまいます(笑)
さて、今日も結論から。
観光でハノイに来るなら「立地」が超重要と言いたいです。
設備やら、朝食やら、値段やら、さらにはホテルの雰囲気…気になることは色々あると思いますが、とりあえず「ホアンキエム区」エリアからホテルを選ぶと観光がしやすくなります。
理由は主に3つ。
1つ目の理由は、シンプルにこのエリアに飲食店やお土産屋が集中しているから。
2つ目の理由は、ハロン湾やチャンアンなどのツアーに行く場合、ガイドがホテルまでピックアップに来てくれるから。
一部の日本語ツアーをのぞき、ホアンキエム区外はホテルへは、ピックアップがありません。自分でホアンキエム区内の集合場所へ行く必要があります。ハノイ旅行をする人は、かなりの確率でハロン湾ツアーに参加すると思うので、ホテルまで迎えがあった方が絶対に良いでしょう。
そして、3つ目の理由は、ハノイ旧市街がホアンキエム区にあるから。
私は、ハノイ観光の醍醐味は、やっぱり旧市街の街歩きだと思うのですよね。他にも観光スポットは色々あるのですが、旧市街にハノイの良さがギュッと詰まっているような気がします。もちろん、他のエリアから、タクシーで来て、旧市街を観光すればいいわけですが、朝の路上市場の風景とか、夜の飲み屋街の風景とか、1日を通して旧市街を楽しんだ方が、よりハノイの雰囲気を感じ取れると、私は思います。
ホアンキの地図をのせますね。
この枠の中からホテルを選んでみてください。正確には、枠の中で、さらに右側の太い道路よりも内側。 まあ、道路の外側には、めぼしいホテルがないので、あえて選ぶ人は非常に少ないと思います。
ドミトリーから5つ星ホテルまで選択肢は様々です。
立地の次に気にすべきこと、私は窓の有無だと思います。
ハノイは、道路に面した間口が狭く、奥に長い建物のホテルが非常に多いです。ということは、奥側の部屋は窓無しのお部屋なんですよね。窓があるのが当たり前、と思っちゃいけませんよ。
窓有の部屋を希望する場合は、予約時に窓があるのかないのか、よく確認する必要があります。
私は夜チェックインして、朝チェックアウトする場合は、窓の有無は気にしないけれど、2泊以上連泊する場合は、やっぱり窓有を探してしまいます。
最近は朝食なしのホテルが増えてきたように思います。
コロナ前は、ゲストハウスのような格安の宿泊施設でも、パン1枚でもいいから朝食付きを売りにしている感じがあったと思うのですが、コロナ後は無理に朝食付きにしている感じがありません。
そして、ゲストハウスや1泊1室5000円以下の格安ホテルだったら無理に朝食をつける必要はないかなぁ。
というのも、朝から朝食を食べられる場所があちこちにあるんですよね。ベトナムと言えばフォーですが、フォーのお店はだいたい6時ぐらいから開いています。ベトナム風サンドイッチのバインミーを食べに行くのもいいですよね。
ちょっと変わったところでは、ソイと呼ばれるベトナムのおこわ。あと、バインクオンという蒸し春巻きも朝食としておすすめです。朝のお粥もいいなぁ。

早朝、ローカルグルメを堪能し、8時過ぎにホテルに戻って、朝食ビュッフェでコーヒーとフルーツだけいただく、なんてのもありかもしれません。
朝食無しと言えば、民泊やアパートの1室を借りるというのも、最近のハノイのホテル選びでは、選択肢の一つです。
airbnbというサイトが流行りましたが(今も流行っている?)、最近はbooking.comなんかでも、民泊の部屋がたくさん出てきます。
民泊の場合、ロビーがあるわけではないので、オーナーさんと鍵の受け渡し方法を確認して、チェックインしなければいけないのが少し面倒。でも、一度チェックインしてしまえば、まるでハノイに住んでいるかのように、滞在することができて、なかなか良いと思います。
キッチンや洗濯機が自由に使えたりもして、4~5日以上の滞在の人には非常におすすめです。
同じくらいの部屋の広さのホテルに比べて、やっぱり割安感もありますしね。
本当に普通のベトナム人が住んでいるようなアパートの1室がお部屋なこともあり、普通のホテルではできない経験ができるのも魅力です。
最初に、ホアンキエム区でホテルを選んだ方がいいと書いたのですが、2025年、完全な日本人向けのホテルがエリア内にないんですよね。
日本語対応できるスタッフがいる時間もある的なホテルではなく、常にフロントの対応は日本語、朝食は日本食、みたいなお宿がホアンキエム区には残念ながらありません。
なので、日系ホテルに泊まりたい!、という人は、どうしてもホアンキエム区から少し離れた場所になってしまいます。
それでも宿泊する価値はあるのか・・・
これは非常に悩ましいところですが・・・
海外旅行をして、ホテルを自分で予約しようとしている時点で、その人は日本語のサービスが1から10まで必要な人ではないということですからね。
まあ普通の旅行だったら、日系ホテルには泊まらず、ホアンキエム区のホテルに宿泊することをおすすめします。
でもね、意外と日系ホテルが複数ある日本人街が面白いんですよね。
こないだ私は、サクラホテルという、大使館近くの日系ホテルに泊まったのですが、そこから歩いて行ける場所に、日本語対応のビアホイというのがありました。
このビアホイかなりおすすめ。

あ、ビアホイというのは、ローカルの生ビールのことと、その生ビールを提供するローカルの居酒屋さんのことを指します。
ビアホイが飲めて、さらに、ローカルのお店と同じようなメニューが食べられるのだけれど、日本語で注文できてしまいます。
そして、日本人街には、当然日本食のお店が色々あるんだけれど、ローカルの市場やお店も紛れているのが興味深い。
2回目ハノイの人が、あえて日本人街の日系ホテルに泊まってみても面白いかもしれません。もちろん、ハノイ出張でホテルを探しているのなら、日本人街の日系ホテルに泊まるのがおすすめです。
最後にホテルの価格帯について書いておこうかと思います。
いくらぐらいのホテルに泊まればいいの?
って、思いますよね。
誰にでもおすすめなのは5,000円~15,000円/1泊・1室の中級ホテルです。5000円以上払うと、おそらくお部屋も、フロントのサービスも、朝食も、多くの人が満足できるクオリティで提供されると思います。
そして、フロントの人がフレンドリーに、観光やレストランのことを色々教えてくれるのが良いです。私は5つ星の大型ホテルに宿泊した経験が少ないのですが、大きなホテルよりも、中級ホテルの方がフロントスタッフとの距離間が近くなるように思います。
1泊1室5千円以下のホテルも悪くはないのですが、「!?」と思うところが、ちょいちょいあったりします。例えば、チェックインをしてくれる女の子が私服でめっちゃミニスカートだとか、朝食ビュッフェがちょっと物足りないとか、部屋はきれいにしてあるけど壁にひび割れの線が入っていたりとか。
とはいえ、5千円以下のホテルでも、掃除も行き届いているし、部屋もモダンに改装してあったりするし、スタッフも親切だし、個人的にはそんなに問題はないんですけどね。
色々書いてきましたが、実はハノイのホテルに泊まって、ものすごく失敗したな、という経験がありません。
もちろん、事前にクチコミや写真なんかは、ある程度チェックするんですけどね。
あ、そうそう、民泊の方が失敗する確率があります。もちろん大成功もあるけれども、民泊は写真写りが良くても、実際に行ってみると掃除が行き届いていないリスクがあります。

この記事を書いている人【ざわわ(1983年生)】
旅行をきっかけにベトナムにはまる。日本人宿イージーステイハノイのスタッフとして、ベトナム・ハノイに約6年在住。宿休業と結婚を機に、日本へ帰国。
現在は、年に数回ベトナムで取材を行い、当サイトEZ STAY Hanoiを管理している。










