ハノイ旅行を計画中の皆さん、チョコレートはお好きですか。ベトナムというとコーヒー豆の生産が有名ですが、カカオ豆も生産されています。
今回は、ベトナム産カカオのチョコレートメーカーの中でも、もっとも人気のある「マルゥ(Marou)」のカフェで、チョコレートドリンクとチョコレートスイーツをいただいてきたので、その様子をご報告したいと思います。
マルゥとは?
フランス人が生んだベトナムのチョコレート
マルゥはベトナムで生まれたチョコレートメーカーです。
2人のフランス人「ヴィンセント・モロー」と「サミュエル・マルタ」がベトナムのカカオ豆にほれ込み、チョコレートづくりをはじめ、2011年に創業することになりました。マルゥという社名は2人の名前に由来しています。
マルゥのチョコレートは「Bean to Bar(ビーン・トゥ・バー)」です。ビーン・トゥ・バーとは、カカオ豆(Bean)から板チョコレート(Bar)ができるまで、自社で一貫管理する製造スタイルです。
ベトナムのカカオの産地は南部ですが、マルゥの店舗は全国各地に2024年6月現在16店舗あります。
6種類の異なる産地のカカオ
マルゥのチョコレートには、ベトナムの6つの地域で生産されたカカオ豆が使用されています。そして、それぞれの生産地の豆だけを使ったシングルオリジンのチョコレートが販売されています。
- ベンチェ78%…ココナツの木が生い茂るメコンデルタで生産。力強く濃厚なカカオの風味とさわやかな酸味のバランスが絶妙
- ティエンジャン70%…2015年の国際チョコレートアワードで銀賞を受賞。トリニタリオ種独特の濃厚さとフルーティーさ、シナモンやはちみつのような風味が特徴
- ドンナイ72%…アボカドと一緒に栽培されたカカオ豆。甘みと苦みのバランスがよく、ほのかにスパイシーな味
- ラムドン74%…中部高原外れの森林が広がる自然保護区で栽培された希少なカカオ。エスプレッソのようなフルーティーでさわやかな後味。女性に人気
- バリア76%…トリニタリオ種カカオ使用。力強くフルーティーな酸味と苦みが特徴で、ウィスキーやブランデーなどとの相性抜群
- ダクラック70%…黒コショウの栽培でも有名なダクラック。スパイシーな余韻とカシューナッツのようなマイルドでナッティーな風味が特徴
日本でも購入可能
マルゥのチョコレートは日本でもオンラインサイトから購入可能です。
公式オンラインサイトの他に、アマゾンや楽天などの通販サイトでも販売されているので、気軽にマルゥの味に挑戦することができます。また、バレンタインシーズンなどは、イベントに出店していることがあります。
ハノイでマルゥのカフェ体験
大教会近くでカフェタイム
日本でも通販で買えてしまうマルゥのチョコレートですが、今回はマルゥの直営店で、チョコレートスイーツを堪能してみることにしました。
これは、ベトナムに来ないとできないことです。
私が訪れた店舗は、ハノイ大教会にほど近い「メゾンマルゥカフェ ニャートー(Maison Marou Café Nha Tho)」です。ニャートーとは、教会の意味で、カフェはニャートー通りの20番地にあります。
ハノイ大教会と言ったら、ハノイ旅行者のほとんどが訪れる場所の一つではないでしょうか。教会観光と合わせて訪れるのがおすすめです。また、教会周辺はお土産屋が多く並んでいるので、ショッピングの合間の休憩にもちょうどよい場所ですよね。
心ときめくショーケース
店内に入ると、白を基調とした明るい雰囲気です。
そして、パッと目に飛び込んでくるのは、ショーケースのチョコレートスイーツたち!
チョコレートなので、色は基本、黒や茶色なのに、なんとまぁ、キラキラとした輝きを放っているのでしょう。
紙のメニューではなく、こうして商品を見ながら決められるのは嬉しいですよね。
軽食メニューもありました。
何を食べるか決まったら、ショーケース横のレジで注文します。
ところで、飲み物は、ケーキの味を楽しむためには、甘くないコーヒーが良いのでしょうか?でも、チョコレートのマルゥなんだから、カカオを使ったドリンクを飲むべき?
店員さんに、チョコレート系の飲み物だと、甘すぎるか聞いたところ、そんなことはないと答えます。チョコレートの専門店なんだから、当然の答えですよね(笑)
悩んだ末に、私は、「パリスサイゴン」というケーキと、「シグネチャーマルゥ」というチョコレートの飲み物を注文しました。ブログに書くためにも、チョコレート系をチェックしておかないと。
2階がカフェスペース
大教会前のマルゥは2階がカフェスペースになっています。そんなに広くはありません。夜、訪問したので、空いていました。
2階で、ケーキと飲み物の到着を待ちます。
ベトナム産カカオを堪能
しばらくして、やってきたのがこちら!
- パリスサイゴン…11万5千ドン(約690円)
- シグネチャーマルゥ(ホット)…9万ドン(約540円)
繊細なのに、ボリューミーな感じが良い!!!見た目からして、テンションが上がってしまいます。
そして、一口食べると、口の中に、美味しさが一気に広がります。甘いのに、軽いのです。だから、いくらでも食べられてしまいそう。
スイーツは人の心を幸せにする、ってこういうことだ、と思ってしまいます。単純に糖分による満足感ではありません。美味しさと糖分による満足感です。
心配していた飲み物ですが、コーヒーにしなくて全然問題なしでした。店員さん、疑ってごめんなさい。
普通のカフェでこの注文をしたら、絶対に、甘さと甘さが衝突して、トゥーマッチな気分になるのでしょうが、マルゥなら、OKです。いや、むしろ、よりマルゥの味を堪能できたので、このシグネチャーホットを選んで正解でした。
ケーキと飲み物で、約1230円。日本と同じじゃない?って思ってしまう価格ですが、このクオリティを日本で求めたら、2000円越えは確実なような気がします。
お土産で美味しさ再確認
マルゥのチョコレートは直営店以外にも、お土産屋さんなどで購入可能ですが、せっかくなので、こちらのお店でチョコレートを購入することにしました。
どれもかなり高いので、バンバン買える商品じゃないのですが、お手頃価格の商品もあります。
普通のサイズの板チョコレートは10万ドン(約600円)以上するのですが、小さいサイズはお手頃です。
- 左)マルゥバー(トロピカルフルーツ&カシュー)…45,000ドン(約270円)
- 右)カフェスアバー…55,000ドン(約330円)
手のひらにのるようなサイズで、この値段はやはり高いのですが、他の商品に比べたら気軽に購入できますl
実はこの記事を書きながら、マルゥバーを食べているのですが、美味しさの再確認です。やっぱりマルゥのチョコレートは美味しい。
食べやすいチョコレートは甘すぎるイメージがあるのですが、食べやすいのに甘みが程よいです。もちろん、カカオの風味がしっかりある。
トロピカルフルーツ&カシューは、果物の甘みも加わり、大人にも子どもにもおすすめな味だと思いました。甘さが自然なんですよね、だから、大人でも美味しく食べられます。
公式HPから感じるカカオ愛
マルゥに興味を持たれた方は、ぜひ、公式ホームページをチェックしてみてください。
日本語版公式HP
なんと、オンラインの販売サイトの他に、日本用のマルゥのホームページがありました。ドメインが「.jp」になっている!マルゥがどのように誕生したのか、日本語で知ることができますよ。
ベトナムの公式HP
営業時間と住所
営業時間等は、2024年現在のものです。Googleマップなどで最新情報をチェックしてください。
営業時間:7:00-22:00
価格の目安:シグネチャーマルゥ9万ドンなど