2016年にオバマ大統領が訪問したお店ということで、一躍有名になったブンチャー屋さん「フォンリエン」。
ブンチャーとはハノイの名物麺料理で、ハノイにはたくさんのお店があるのですが、2016年当時、このお店、ものすごい混雑していました。
あれから、8年の時が流れた2024年、フォンリエンはいったいどうなっているのでしょうか。実際に訪れて味を確かめてみることにしました。
オバマブンチャーとは
2016年5月23日、ベトナムを公式訪問中だったアメリカのバラク・オバマ大統領がブンチャーの店「フォンリエン(Hương Liên)」に訪問したことが話題になりました。
ブンチャーとは、炭火で焼いた豚バラ肉とひき肉団子を甘酸っぱいつけ汁に入れ、そのつけ汁にブンと呼ばれる米麺をつけて食べる料理です。
ブンチャーは決して高級料理ではありません。ハノイの人が日常的に食べる庶民の味です。アメリカの大統領がそんな庶民の味を食したということで、話題になりました。そして、フォンリエンは店名ではなく「オバマブンチャー」と呼ばれるようになりました。
例えるなら、日本に訪問中の米大統領が、サラリーマンでにぎわう蕎麦屋に訪問、と言ったところでしょうか。
まずくなったという噂広まる
そんなオバマブンチャーことフォンリエンですが、一時期、まずくなったという噂が在住日本人の間で広まっていました。
噂というより、事実だったと思います。
私は話題になってから、何度かオバマブンチャーを訪問したのですが、少しずつ味が落ちていくように感じていました。入っている肉の量も徐々に減っていっているような気がしたし、肉も焼き立てではなく、冷めたものになっているように思いました。そして、いつのまにか、オバマブンチャーへ行くことも、人に紹介することもなくなってしまいました。
しかし、コロナの頃でしょうか。
オバマブンチャーの味が、美味しくなったらしいという話を耳にするようになりました。その頃、再び、オバマブンチャーへ行ってみると、いつの間にか、絶品とはいかないまでも、それなりに食べられる味まで戻ってきているように、私は思いました。
実際に行ってみた!
変わらぬ店構え
オバマブンチャーの美味しさが戻ってきたことを1度確認してから、しばらくの間、訪問していなかったのですが、今回、改めて、味を確かめるべくオバマブンチャーを訪問することにしました。
お店の看板は以前と変わっていません。
店内の様子
午前中、お昼前に行ったので、ものすごい混んでいるわけではありませんでしたが、ランチタイムではない割に人はいますよね。
私が座っていると、日本人の観光客グループや、おそらくハノイの人ではないベトナム人グループが、後から入ってきました。
オバマコンボを食べるべき?
メニューを見ると1番上に「コンボオバマ」というのがあります。
スペシャルブンチャーに海鮮春巻き、ビールがついているこのセット、オバマ大統領が食べたものを再現しています。2016年当時は、8万5千ドンだったようですが、現在は12万ドンになっています。
12万ドンというと約720円。ビールがついているとはいえ、なかなかのお値段です。
私は昼間にビールが飲めるほどお酒に強くないので、コンボではなく、単品で普通のブンチャーと海鮮春巻きを注文しました。ちなみに、スペシャルブンチャーは普通のブンチャーより肉の量が多いです。
WET TISSUES というところにチェックがついていますが、袋に入ったお手拭きは有料です。注文しなくても、自動的にチェックが入ります。
テーブルに備え付けの、ティッシュは無料です。有料お手拭きが出てくるのは、主にレストランで、街の食堂などでは普通、袋に入ったお手拭きは目にしません。
フォンリエン、お手拭きがあるってことは、レストランという位置づけなんでしょうかね。
オバマブンチャー実食
注文するとすぐに料理が出てきました。
- ブンチャー(肉入りのつけ汁・米麺・野菜)…5万ドン(約300円)
- 海鮮春巻き…3万5千ドン(約210円)
美味しそうな見た目です。
スペシャルにしなくても、十分なお肉も入っている気がするし、野菜もきれいに洗われていて、新鮮そうです。春巻きも、もちろん揚げたて。
このまま、食べてもいいのですが、オバマブンチャーに限らず、ブンチャーは食べる前に味の調整をするのがおすすめです。
テーブルに調味料があるので、味を見ながら好みの味のつけ汁にしていきましょう。
個人的に、刻みニンニクとお酢は必須だと思います。
というわけで、こちらが味を調整後の写真。トウガラシも入れてしまいました。
さて、そのお味は?
…「あれ?美味しさが完全復活しているのでは⁉」
率直な感想です。肉が美味しかったです。肉にちゃんとうまみがあるように感じました。
オバマ元大統領が食べたという話題性、そしてブンチャーの美味しさを総合すると、これは、ハノイ旅行へ来た人におすすめしたいというレベルです。
春巻きを注文すべし
そして、ブンチャー以上に美味しいと感じたのがサックサクの春巻き。具材がぎゅっとつまっていて、海老と蟹のうまみたっぷりです。
そして、この春巻きをつけ汁につけて食べると美味しさ倍増。
ブンチャーが5万ドンなのに対し、春巻き3万5千ドンは高く感じるかもしれませんが、絶対につけることをおすすめします。
オバマブンチャーの味は、コロナ禍を乗り越え、完全復活したな、と思いました。
そうそう、ミシュランガイド掲載店でもあります。
オバマ大統領が使ったテーブル
オバマ大統領が実際に使ったテーブルが保存されているということなので、せっかくなので見せてもらうことにしました。
展示されているのは2階です。店員さんに一声かけて、2階に上がらせてもらいました。
薄暗い部屋ですが、中に入ってみましょう。
ありました!オバマ大統領の座った席です。
って、あまり他と変わらない気がしますが…。
よく見ると、調味料やお箸の入れ物、ティッシュケースが今と違いますね。日本の食品サンプル会社がブンチャーを作って寄付してくれれば、もう少し見栄えがするのに、なんて思ってしまいました。
オバマブンチャーの立地
旧市街ではない
オバマブンチャーですが、残念ながら観光客が街歩きを楽しむ旧市街に位置していません。
ホアンキエム湖の南側のハイバーチュンエリアにあります。
徒歩で行く場合、オペラハウス前のファンチューチン(Phan Chu Trinh)通りをまっすぐ歩いていくのがわかりやすいです。オペラハウスからだと、歩いて15分ぐらいで行けると思います。
旧市街から行く場合は、タクシーがおすすめです。
日本語が通じる東屋ハイバーチュン1号店に泊ってる方は、近いのでぜひ行ってみてください。
キンマー方面の人は2号店も
出張で来られている方は、キンマーエリアに滞在している人もいるかもしれませんね。
キンマー方面滞在の方は2号店へ行くのも良いかもしれません。
オバマブンチャーまとめ
オバマ大統領が訪問したことで有名になったフォンリエンのブンチャー。
一時、質が落ちたと言われるようになったこともありましたが、2024年、改めて訪問してみると、美味しいブンチャーとして復活したと私は思います。
観光の中心エリアから少し離れていますが、タクシーを使ってでも十分行く価値はあるのではないでしょうか。どこのお店でブンチャーを食べようか悩んでいる方、候補の一つとして、オバマブンチャーを検討してみてくださいね。
営業時間と住所
営業時間等は、2024年現在のものです。Googleマップなどで最新情報をチェックしてください。
営業時間:8:00-20:00
価格の目安:ブンチャー5万ドン~など