日本では高級フルーツのマンゴーですが、ベトナムでは割と気軽に食べられる果物の一つです。ハノイへの旅行、マンゴーやパパイヤなどのフレッシュジュースやスムージーを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ハノイのスムージー専門店を紹介します。
ベトナムのスムージーについて
ベトナムのスムージー「シントー(Sinh Tố)」
ベトナムではスムージーのことを「シントー(Sinh Tố)」と呼んでいます。
ベトナムに限らず、東南アジアの国々ではスムージーが日常的に飲まれていますが、ベトナムのスムージーには大きな特徴があります。
それは、フルーツ―をミキサーにかける際、コンデンスミルクが加えられることと。
糖分を取り過ぎてしまうことは間違いありませんが、コンデンスミルクが入っていることで、なめらかなスムージーになります。
シントーが美味しいのは南!
スムージーが美味しい国、ベトナムですが、実は本当にスムージーが美味しいのはホーチミンのある南部です。
ハノイのあるベトナム北部は、東南アジアでありながら、残念なことに南国の気候ではありません。同じベトナムでも南部のホーチミンは1年を通して暑いのですが、ハノイは、冬はセーターやコートが必要なほど寒くなる地域なのです。冬には日本と同じようにミカンを食べているようなところなのです。
というわけで、ハノイで南国の果物のジュースやスムージーの美味しさは期待し過ぎないでください(笑)
しかし、そうは言ってもベトナム国内です。
ハノイでも、日本に比べれば、ずっと安く美味しい南国の果物を手に入れることができ、フレッシュジュースやスムージーを楽しむことができます。
今回は、ハノイ旧市街にある、スムージーの専門店へ行ってきました。
ハノイのスムージー専門店へ
旧市街のハンマイン通り
お店はハンマイン(Hàng Mành)通りにあります。看板には大きくSINH TO(シントー)と書かれていますが、店名らしきものが見当たらず。
Googleマップの表記も「Hoa Quả Dầm 39 Hàng Mành」となっています。「Hoa Quả Dầm」はホアクアザムと読み、フルーツ盛り合わせのこと。
店名らしい店名がないお店のようですね。ベトナムでは、住所でそのお店を呼ぶことが多く、こういうお店はよくあります。
さて、このハンマイン通りですが、観光中にふらっと立ち寄れる、便利な場所です。
ハンマイン通りをまっすぐ歩き、そのままリーコックスー(Lý Quốc Sư)通りを進むと、5分ほどでハノイ大教会にたどり着きます。
また、ハンマイン通りにはブンチャーの有名店「ブンチャー ダックキム(Bún Chả Đắc Kim)もあります。
ローカルな雰囲気のお店
お店はおしゃれなカフェ風にするわけでもなく、昔ながらのローカル店といった雰囲気です。
椅子は背もたれが付いているタイプだけれど、やや低めのプラスチック製で、ベトナムらしいです。
メニューは英語あり
メニューは英語とベトナム語と並んで壁に掛けられていました。立地的にも外国人も多く来るお店なんでしょうね。メニューを見ながら注文してもよいし、並べられたフルーツを指差し注文しても良いと思います。
- パパイヤスムージー…25,000VND
- スイカスムージー…25,000VND
- マンゴースムージー…30,000VND
- スイカジュース…30,000VND
など
また、左上にミックスサラダ(MIX SALADS)とありますが、Googleマップの店名にもなっているHoa Quả Dầm(ホアクアザム)のことで、フルーツの盛り合わせです。
おっぱいフルーツスムージーを飲んでみた!
私が訪れたのは3月だったのですが、調理台の上にどっさりとおっぱいフルーツ(ベトナム語:vú sữa)が置かれていました。
おっぱいフルーツは、真ん丸のリンゴのような形をしているけれど、柔らかい果物です。よく揉んで、半分割ると、ミルクのような液体が出てきます。
おっぱいフルーツは1年中食べられる果物ではないので、せっかくなので、これをスムージーにしてもらうことにしました。
メニューを見てみると、おっぱいフルーツの文字が見当たらず、期間限定商品のようです。
ミキサーにスプーンで取り出されたおっぱいフルーツの実が投入されました。おっぱいフルーツの場合は、コンデンスミルクは入れないようです。
何でもかんでも、コンデンスミルクを入れればよいってわけではなさそうですね。代わりにシロップが入ります。
そうそう、スムージーやジュースを頼む際、甘さを調節してもらうことができますよ。「a little bit sugar」や「no sugar」と言えば、通じます。ここのお店もそうですが、旧市街エリアだったら、こういう簡単な英語は99%通じます。
そして、完成したのがこちら!
見た目は真っ白で地味ですね。南国の雰囲気ゼロ。
でも、味はめちゃくちゃ、美味しかったです。さっぱりしていながらも、濃厚さがあると言ったらよいのでしょうか。洋ナシをさらに柔らかくした感じのスムージーです。
他のスムージーも今度、飲んでみたいものです。
値段はちょっと高めの5万ドン(約300円)でした。
マンゴーが人気
今回、季節限定の果物であるおっぱいフルーツが気になって、おっぱいフルーツを選んでしまいましたが、足元を見ると、かごいっぱいのマンゴーがありました。
やはり1番人気はマンゴーのようですね。
その他シントーが飲める場所
今回、ハンマイン通りのお店を紹介しました。こちらのお店はスムージーをはじめ、ジュース、カットフルーツなどが売られ、フルーツ専門店と言った感じです。
しかし、ハノイには、こういうお店がホーチミンに比べて少ないように思います。
なので、もし、スムージーを飲みたいと思ったら、とりあえずカフェへ入るのがよいでしょう。
写真のマンゴースムージーは「カフェギア」で飲みました。
また、バインミー屋もスムージーを置いていることが多いです。ハノイの超人気バインミー屋「バインミー25」でアボカドスムージーを飲んだのですが、甘さ控えめで美味しかったです。
バインミーとスムージーって、味が合うんですよね。
まとめ
ハノイはホーチミンに比べてスムージー専門店の数が少ないです。
しかし、ハンマイン通りには、スムージーの専門店があり、気軽にベトナムのスムージであるシントーを楽しむことができます。また、カフェやバインミー屋でも、スムージーを飲むことができます。
ホーチミンに比べて南国の果物を見かける機会は少ないと思いますが、ハノイでも南国の果物やそれらを使ったジュース、スムージーを楽しんでみてください。
営業時間と住所
営業時間等は、2024年現在のものです。Googleマップなどで最新情報をチェックしてください。
営業時間:12:00-23:00
価格の目安:パパイヤシントー2万5千ドン~