ベトナム・ハノイの名物料理と言えば「フォー」を思い浮かべると思うのですが、みなさん「チャーカー(Chả Cá)」という名前を聞いたことはありますか。
チャーカーもハノイを代表する料理です。なんとハノイには、「チャーカー通り」と呼ばれる通りがあるくらい。
この記事では、チャーカーのお店は、ハノイ市内にいくつもあるのですが、私がよく訪れる「チャーカータンロン(Chả Cá Thăng Long)」というお店を紹介します。
チャーカーってどんな料理
チャーカーはテーブルで調理し食べる魚料理です。一つの鍋(フライパンのような浅いもの)をつつきながら食べるので、一種の鍋料理とも言えますがスープはありません。
使われる魚は、ナマズや雷魚など白身の川魚です。ターメリックで味付けをした魚を炒め、香草(青ネギとディル)を加えて、さらに炒めます。
香草がしんなりしたら完成で、ベトナムの米麺「ブン」の上にのせていただきます。
チャーカータンロンに行ってみた
チャーカーを食べられるお店は、ハノイのあちこちにあるのですが、私は「チャーカータンロン(Chả Cá Thăng Long)」というお店によく行きます。ハノイ旧市街にある有名店です。
同じ通りに2つの店舗
チャーカータンロンはハノイ旧市街の西側、「 ドゥオン タイン(Đường Thành)通り」に2店舗あります。
1号店は、「6B P. Đường Thành(6B ドォオンタイン通り)」にあります。ベトナムらしさを演出したお洒落レストランといった感じです。
2号店は同じ通りを北上した「2D P. Đường Thành(2D ドォオンタイン通り)」にあるお店。こちらはカジュアルな感じでサクッと気軽に入りやすいです。
今回は、2号店の方に入ってみました。
シンプルなメニュー
席に着くと、英語のメニューを渡されました。
メニュー数はあまり多くありません。
私たちは春巻き付きのセットメニュー(176,000ドン;約1056円)にしました。単品のチャーカー(140,000ドン;約840円)でも良いと思います。
外国人も多くくるので、注文も英語で大丈夫ですよ。
お店の人がで食べ方を教えてくれる
注文するとすぐに、ターメリック色に黄色く染まった魚が運ばれてきました。カーラン(cá lăng)と呼ばれる淡水魚です。ターメリックだけでなく、タイ料理によく使われるガランガルというショウガに似たスパイスも魚にまぶされているようです。
まずは魚だけを少し炒めます。炒めるというよりは、揚げ焼きですね。
お店の人が調理してくれるので、何もする必要はありません。
油が魚に絡み香りが立ってきたところで、たっぷりの青ネギとディルが投入されまました。
鮮やかな黄色と緑で、見栄えも良い料理ですよね。香りだけでなく、見た目からも食欲がそそられます。
チャーカーは各自の小皿にとりわけて食べるのですが、ベトナムの米麺、ブンと一緒に食べます。魚を取り分ける前に、ブンを自分の小皿に適量入れておくのですが、最初はお店の人がやってくれます。
ブンの他に、タレになるヌックマム(魚醤)、好みに合わせてのせる、生のトウガラシ、生の香草、ネギ、そして写真にはありませんがピーナッツなどが用意されています。
選べる2種類のタレ

※写真は以前訪問したときのもの。改装前の店舗です
チャーカーのタレは、実は2種類用意されています。
チャーカータンロンでは、外国人が入店し、特に何も言わないとタレとして「ヌックマム」が出てくるのですが、実は王道のタレは「マムトム」というエビを発酵させた調味料です。
マムトムは、ベトナム人でも食べられない人がいるくらい、臭いがきついです。
・・・と、言われるのですが、個人的には塩辛が食べられる人だったら、問題なく食べられると思います。
私はマムトムの方が、よりチャーカーの味を引き立てると感じるので、ヌックマムしか出てこなかったときは、マムトムをお願いしています。ヌックマムをマムトムに交換してくれますよ。
今回も、もちろんマムトムを選択してしまいました。
チャーカー…その味は⁉
さて、気になるチャーカーの味です。
ベトナムの川魚料理は泥臭いこともあるのですが、チャーカーに泥臭さはありません。ターメリックでしっかり味がついているからなのでしょうか。
そうはいっても、魚だけだと単なるカレー味の魚炒めなのですが、香草やタレ(ヌックマムまたはマムトム)、ピーナッツが加わることで、味の奥行がグッと広がります。そして、あっさりとした米麺のブンと一緒に食べるので、いくらでも食べられてしまいます。
この日は女性の友人と一緒に行ったのですが、二人でぺろりと春巻きまで全部食べてしまいました。
要注意!Googleマップが間違っている
さて、チャーカータンロンへ行ってみようと思った方、Googleマップが間違っているので気をつけてください。チャーカータンロンの公式ホームページでも、Googleマップに誤りがあると注意喚起されています。
公式HP:https://chacathanglong.com.vn/
チャーカーを食べられる他のお店
Chả Cá Lã Vọng(チャーカーラヴォン)・・・チャーカー通りにあるチャーカー発祥と言われるお店。
14 phố Chả Cá, Hàng Bồ, Hoàn Kiếm, Hà Nội
※Googleマップ不明
Vua Chả Cá(ブアチャーカー)・・・ホアンキエム湖目の前のわかりやすい立地。ハイランズコーヒーと同じビルに有り。
★Googleマップ★
まとめ
ハノイの名物料理「チャーカー」は、ターメリックで味付けした川魚を香草と一緒に炒め、米麺(ブン)とともに楽しむ伝統的な一品です。
特におすすめの「チャーカータンロン」は、旧市街のドゥオン タイン通りに2店舗あり、観光客にも人気のお店です。メニューはシンプルで、魚の旨みを引き立てる2種類のタレ(ヌックマム・マムトム)から選べるのも特徴。
ハノイを訪れたら、フォーだけでなく、ぜひチャーカーも試してみてください!
営業時間と住所
営業時間等は、2025年現在のものです。公式HPなどで情報の確認をしてください。
営業時間:10:30-21:30 ※水・木・日…10:00-21:00
価格の目安:チャーカー14万VND