ベトナム・ハノイ旅行を計画中のバックパッカーの皆さん、安いだけのドミトリーではなく、ちょっと雰囲気の良いにところに宿泊したいですよね。1000円以下で泊まれて、おしゃれで、立地もよくて…
そんな好条件のホステルがハノイ旧市街にもありました。ハノイでもっともにぎやかな飲み屋街「タヒエン通り」にほど近い場所にある、黄色い建物が印象的な「Banana Inn Hostel（バナナ・イン・ホステル）」というホステルです。
今回、Banana Inn Hostelに実際に宿泊してきましたよ！
Banana Inn Hostelの特徴
おしゃれなのに安い
Banana Inn Hostelの1番の特徴は、やはり「おしゃれなのに安い！」というところだと思います。
Banana Inn Hostelは円安の今（2024年）でも、1泊1000円ほどで泊まれてしまいます。そして、外装・内装が、バナナの名前の通り黄色をアクセントにしていて、とってもおしゃれ。お気に入りのバックパックなどの、さもない写真を撮っても絵になるのではないでしょうか。写真をたくさん撮る若い人や女性に嬉しい素敵な建物です。
私は2024年3月に18万ドンで宿泊しましたが、6月の価格を見てみると16万ドンになっていましたよ。
充実の共有スペース
バックパッカーの旅の面白さの一つに、現地で知り合った人と親しくなるということがありますよね。しかし、知り合った人たちと、夜な夜な語り合うようなスペースがある宿は、ハノイでは意外と少ないように感じます。
でも、Banana Inn Hostelには、ちゃんとありました！
まさにこれぞゲストハウスの共有スペースというような場所です。キッチン、大きなテーブル、そして、リラックスできるソファー、無料のフルーツ…。多くのバックパッカーが求める空間が用意されています。
ハノイのホステル、ゲストハウスの多くは、共有スペースはあっても、個人で作業するスペースになりがちです。他の宿泊者と交流できるような共有スペースがあるのも、Banana Inn Hostelの大きな特徴だと思います。
実際に宿泊してみた！
ベッド・共有スペース・水回り
建物の中に入ると、まずは大きな下駄箱があります。館内はスリッパで過ごします。土足で入らないのは、床が汚れずとてもいいシステムですよね。
受付には英語が話せるスタッフがいます。私が泊まったときは、日本語が少し話せる方がいましたよ。
2階に上がると共有スペースがあります。ダイニングキッチンがあって、奥にはリビング的な場所がある感じ。
キッチンは完全に自由に使えるわけではなく、電子レンジなど使えず。でも、冷蔵庫は、名前を書いて、自分の物を入れることができました。
この日はテーブルの上には、みかんが置いてありました。自由に食べてOKとのこと！また、私は飲まなかったのですが、無料のコーヒーと紅茶も用意されています。
エレベーターはないので、階段で上へ。
3階は女性専用ドミトリーです。
部屋の種類は女性専用ドミトリー、男女共用ドミトリー、トリプルルームの3種類で、私は女性専用ドミトリーに宿泊しました。
3段ベッドで圧迫感があるのかな？と思ったのですが、実際に宿泊してみると、身長158cmの私は、意外と高さは気になりませんでした。でも、背が高いと、ちょっと3段ベッドは窮屈かもしれませんね。
ベッドにはそれぞれ、ロールカーテンがついていました。
もちろん、枕元にはライトとコンセントがついています。
布団はロッカーに入っていました。クリーニングしてある感がありますよね。
タオルは、有料です。と言っても、100円弱でレンタルできますけどね。私はタオルは持っていたので、お借りしませんでした。
シャワールームは、ちょっと狭かったです。着替えの服をかける場所がなかったのがちょっと残念。私は、水道の蛇口に、着替えを入れた袋をひっかけて使いました。
トイレもシャワー同様、狭かったですが、清潔さは問題ない感じでした。
個室のトリプルルームも2段ベッドのようです。どんな感じかチェックしたい人は予約サイトなどで確かめてくださいね。
予約サイトと言えば…やはり、ドミトリーなので、予約サイトほどお部屋の中はすっきりと片付いてはいません。ロッカーがあるとはいえ、宿泊客のスーツケースなどが床などに置かれていました。
便利なサービス色々
Banana Inn Hostelには、便利なサービスが色々あります。
- バスタオル…15,000ドン（約90円）
- ランドリーサービス…35,000ドン（約210円）
- シムカード…150,000ドン（約900円）
- 空港送迎…300,000ドン（約1800円）
- レンタルバイク…200,000～250,000ドン（約1200～1500円）
「宿泊料は安いけれど、サービス料が高いのでは？」と疑われる方もいるかもしれませんが、どれも、一般的な料金だと思います。
周辺環境
ホアンキエム湖から徒歩7分
宿を決めるのに、立地も大事な要素の一つですよね。どんなに素敵な宿でも、観光しにくい宿はなかなか使いにくいものです。
ハノイの場合、観光の中心となるホアンキエム湖に歩いて行ける範囲にあれば、立地の良い宿と言えると思います。
Banana Inn Hostelは、ホアンキエム湖の北側から徒歩で約7分です。
夜は飲み屋街へ
Banana Inn Hostelは、ハノイの飲み屋街であるタヒエン通りに近いです。タヒエン通りはタイのバンコクで言えばカオサン通り、南部のホーチミンで言えばブイビエン通りのような場所です。
タヒエン通りまでは100メートルちょっとですよ。
シンツーリストもすぐそば
さらに、ベトナムでもっとも有名な旅行会社のハノイオフィス（住所：52 Luong Ngoc Quyen St.）も宿のすぐそばです。
シンツーリストは、ホーチミンに本店があり、ハノイを含め、フエやダナン、ホイアンなど、主要な観光地すべてに支店をもっていて、ベトナム全土の旅行を網羅しています。
しかし、ハノイには、なぜか偽物のシンツーリストの店舗が無数にあるのがやっかいです。ブログ記事などを読んでいると、「シンツーリストでツアーを予約しました！」と書いてあっても、偽物のシンツーリストで予約している人もけっこういます。
上の写真が本物シンツーリストなのですが、Banana Inn Hostelからは徒歩1分もかかりません。心配な人は公式ホームページをチェックしてみてください。
アクセス
Googleマップを見ながら行けば、ほとんどの宿は行けると思うのですが、Banana Inn Hostelは路地中にあるので、注意が必要です。
また、住所がハンザイ（Hàng Giầy）通りとなっていますが、ハンザイ通りはルンゴッククイエン（Lương Ngọc Quyến）通りとつながっているのも注意するポイントです。
まずは先ほど、紹介したシンツーリストを目標に行くのがおすすめです。シンツーリストを見つけたら、道の反対側にある、ホステルの路地を探してください。
ちなみにシンツーリストはルンゴッククイエン通りにあります。
路地の入口はこんな感じ。よく見て歩かないと、見逃してしまいそうですよね。
この路地を見つけたら、奥に進んで行きます。
本当にあるの？と、思ってしまいますが、看板通り、先へと進んで行きます。
夜に到着すると、ちょっとドキドキしてしまうかもしれませんね。でも、大丈夫ですよ。
路地の1番奥に黄色い建物を見つけたら、それがBanana Inn Hostelです。
口コミや評判
口コミや評判も気になるところですよね。GoogleマップやBooking.comの評価でよく見られる口コミをまとめてみました。
良い点
- スタッフがとても親切
- 清潔
- 立地が良い
- 繁華街が近いが、路地の中にあるので静か
- 無料のコーヒー・紅茶
- 鍵付きの大きなロッカー
悪い点
- シャワールームが小さく、数が少ない
- シャワーのお湯が出ない
- シャワールームの洋服をかけるフックがない
- 3段ベッドの1番上が大変で、ロッカーも使いにくい
- 階段や部屋、シャワールームの前に壁がないため、うるさかったり、プライバシーがなかったりする
良い点数をつけている人も、悪い点数をつけている人も、スタッフに関してはかなり良い印象をもっています。フレンドリーなのはもちろん、飛行機が遅延してチェックインが遅くなったり、街中で盗難被害にあったりなど、何かトラブルが発生した際のスタッフの対応を評価する声も、複数みられました。
一方、悪い点で多くみられるのは、シャワー。シャワールームが小さく使いにくいという意見が多いです。また、私が宿泊した日は問題なくお湯が使えましたが、日によっては、温水の出が悪いこともありそうです。これは、宿泊者数に対して、シャワーの数が少ないため、給湯器のお湯がすぐになくなってしまうのではないかと推測します。
また、Banana Inn Hostelは、部屋と通路（階段）の間に壁がない開放的なつくりになっています。光が入ってよいのですが、それが原因で、他の客の物音や話し声が騒音になってしまうことが、しばしばあるようです。私が宿泊したときも、寝ようと思ったら、共有スペースの話し声が聞こえてきました。
こうしてみると、施設の設備に関して、悪い点がけっこうあります。しかし、それをカバーするだけのスタッフの対応の良さがあるように思います。
予約方法
予約は、大手予約サイトからできます。
Booking.com（Banana Inn Hostel）
FacebookやInstagramから連絡を取ってもいいでしょう。公式ホームページはないようです。
Banana Inn Hosteのまとめ
Banana Inn Hostelは、小さいながらも清潔で館内のセンスもよく、快適なホステルです。そして、値段もドミトリーのベッドが1000円程度とお手頃なのが嬉しいです。また、飲み屋街であるタヒエン通りに近いのにもかかわらず、路地中なので騒音が気になりません。ただ、安宿の一つではあるので、シャワールームが小さいなど、少々の不便さの覚悟は必要。
割と小さめのバックパックで身軽に旅をしている若者や、ちょっと雰囲気の良いところを探している人におすすめの宿です。
所在地・宿泊料金
宿泊料金：ドミトリーベッド16万ドン程度（2024年6月現在）
