ハノイ旅行を計画中の皆さんにぜひおすすめしたいのが、日本語ガイド付きのチャンアンツアーです。このツアーでは、世界遺産であるチャンアンの美しい自然とベトナムの歴史を日本語の解説付きで楽しむことができます。
「ハノイの日本人宿イージーステイハノイ」のスタッフである筆者が、2024年3月に、実際に日本語チャンアンツアーに参加してきたので、その体験を交えながら、ツアーの魅力を詳しくご紹介します。
チャンアンとは?
「チャンアン」という地名を初めて聞いた人も多いと思います。まずは、チャンアンがどんなところから、チェックしていきましょう。
石灰岩の奇岩が見どころ!「陸のハロン湾」
石灰岩からできた奇岩が連なるカルスト地形で有名なチャンアン。その奇岩の間を流れる川から、地元の人が漕ぐボートに乗って、美しい風景を楽しみます。これらの奇岩は、ベトナムでもっとも有名な世界遺産「ハロン湾」の奇岩に似ていることから、チャンアンは「陸のハロン湾」と呼ばれることもあります。
チャンアンの位置
チャンアンはベトナム北部に位置し、首都ハノイから南に約90キロメートル離れた、ニンビン省にあります。車で2時間ほどで行けてしまうので、ハノイからの日帰り旅行を楽しむ人が多いです。
世界遺産「チャンアン複合景観」
チャンアンの魅力は自然だけではありません。周辺には「古都ホアルー」遺跡があり、多くの寺院も点在していて、文化的な面でも見どころが豊富です。
自然的な側面、文化的な側面、その両方に価値をもつチャンアンとその周辺のエリアは、2014年、「チャンアン複合景観」として世界遺産として認定されました。
世界遺産は「自然遺産」「文化遺産」、その両方の要素をもつ「複合遺産」に分けられるのですが、チャンアンは「複合遺産」にあたります。ちなみに、日本には「複合遺産」はまだありませんよ。
参加したツアーの概要
今回、私が参加したツアーは、日本語ガイド付きツアーを専門に扱うJVTAツーリズムが催行している「チャンアン・ホアルー・ムア洞窟ツアー 」です。
このツアーは、ハノイからの日帰りツアーで、チャンアン、古都ホアルー、ムア洞窟の3か所をまわります。また、希望者には、サイクリングのアクティビティも付いている盛りだくさんの内容のツアーです。
所要時間・料金・出発地
所要時間:1日
料金 :1,450,000ドン(8,900円)
出発地 :ハノイ市内の宿泊ホテル
スケジュール
07:30 日本語ガイドが、宿泊先のホテルにピックアップ
10:00 「古都ホアルー」を見学
11:30 サイクリング※自由参加
12:00 ビュッフェレストランで昼食
13:30 チャンアンで川下り
16:00 ムア洞窟を見学
17:30 ハノイへ戻る
18:45 ハノイのレストランで夕食(ブンチャーまたはおこわ)
※夕食後、レストランにて食事を終えた人から解散
チャンアンツアー体験記
ここからは実際に日本語ガイド付きチャンアンツアーに参加した日の様子を体験記として書いて行きます。
ホテルまでピックアップ
ホテルのロビーまでガイドさんが迎えに来てくれました。
7時35分から40分のピックアップが予定されていましたが、ガイドさんが来たのは48分。
ちょっとの遅れはしょうがないかなぁ…と思います。というのも、ハノイの観光エリアである「旧市街」は道が狭いのにもかかわらず、各社ツアー会社のピックアップは、各ホテルに直接行くのが基本になってしまっているのです。色々な会社のバスが、旧市街の中にあふれかえっている状態です。
しかし、それでも日本語ツアーは大きな遅れが生じないのが特徴だと思います。
「日本人は時間通りロビーで待っているから、時間通り出発できる。ありがとう」と日本語ガイドさんたちは口々に言います。「日本人に対するリップサービス?」とも取れますが、英語ツアーに参加すると、かなり時間にルーズな人を目の当たりにすることも多いので、ガイドさんの話は本当なんだろうな、と思ってしまいます。
リムジンバスに乗ってチャンアンへ
車内は広々としていました。この日本語ツアーのおすすめポイントの一つにバスの座席がゆったりしているということが挙げられます。
車体の大きさは参加人数によって異なるそうですが、このツアーでは、座席が大きめの「リムジンバス」と呼ばれるタイプのバスがいつも使われています。
休憩含め、片道2時間30分くらいの旅ですが、席がゆったりしているのは、ありがたいですよね。
車内では水が一人1本配られました。これは、ハノイ発のどのツアーに参加しても一緒です。どんな格安ツアーに参加しても必ず配られます。
水はどのツアーでももらえますが、JVTAのツアーでは、ハノイの街歩きに役立つマップもサービスでもらえました。これは、ありがたい!もちろん、全部日本語です。
チャンアンまでの道中、30分程度の休憩が1回、入りました。休憩所が撮影禁止で、写真が撮れなかったのですが、建物の中はお土産屋さんとカフェスペースになっていました。
お土産のお値段はちょっとお高め。ハノイ市内で買った方が、絶対に安いです。
トイレですが、ものすごく混んでいました。しかし、清潔さは問題ないと思います。
最近のベトナムのツアーのトイレですが、ここに限らず、トイレットペーパーもあり、それなりにきれいです。東南アジアのトイレの衛生面を心配される方も少なくないと思うのですが、潔癖症の人以外は大丈夫だと思いますよ。
休憩所では、2点気をつけることがあります。
1点目は乗ってきたバスをしっかり覚えておくこと、できれば、ナンバーまで。というのもバスの数が本当に多いのです。
今回はバスのナンバーが書かれたカードを渡さたので安心でしたが、カードがないときは、バスを探せるよう、私はスマホでナンバーの写真を撮ってしまいます。
さて、2点目として気をつけること。それは、バスを降りる場所と乗る場所が異なることです。休憩所の建物に入り、トイレを済ませ、お土産屋を通り抜け、奥へ進んで行くと、入口の反対側に出口があります。
出口側でガイドさんが待っていてくれるので、ガイドさんのまわりに集合しましょう。
出発時間が来たら、再びバスに乗ってチャンアンへ向かいます。
古都ホアルーの見学
10時30分、一つ目の目的地「古都ホアルー」に到着しました。
ここは世界遺産である「チャンアン複合景観」に含まれる歴史的に重要な場所です。968年、ベトナムが中国から独立して、本格的なベトナム独自政権がはじまったときに都が置かれた場所がホアルーなのです。
門をくぐったところに水牛がいました。この水牛、数万ドンのチップを払って背中にのせてもらうことができます。
小さな子どもが背中にのって写真を撮っていましたよ。
見学前にガイドさんが日本語でホアルーの歴史を説明してくれます。こういう説明が日本語ガイドだと助かるんですよね。
海外旅行をする人は、旅行英会話ぐらいならできる人が多いと思います。しかし、文化や歴史の話の聞き取りになると自信が持てない人も少なくないのではないでしょうか。
私がまさにその一人で、英語ツアーにも参加しますが、100%わかるなんてことはないですからね。
古都ホアルーというと、古い町並みが残っているのかな?と思ってしまいがちですが、現在、王朝があった当時の建物は残っていません。
ホアルーには、17世紀に再建された初代皇帝と2代目の皇帝の廟があり、ツアーでは、初代皇帝の廟を見学します。
写真を見てわかるように、ものすごく混雑していました。
中にも入りましたが、行列を作ってみるような込み具合でしたよ。
私が行った春は旅行シーズンではあると思うのですが、コロナ前より、チャンアンの観光客は確実に増えているように感じます。以前は、ハノイからの日帰りツアーというとハロン湾へ行く人が多かったのですが、最近は、ハロン湾とチャンアン、どちらも行く人が増えているように感じます。
チャンアンの知名度が上がってきたのでしょうね。
ビュッフェランチ
ホアルーの観光をし終えたら、昼食です。バスに乗ってレストランに移動します。
外観からしてレストランは、ローカル感たっぷりと思いきや…
2階へ上がっていくと…
きれいなビュッフェ会場が。
ツアー用のビュッフェ会場は一般のレストランとは別になっていました。
揚げ春巻きなどベトナム料理を中心に色々な料理が並んでいました。
ビュッフェなので好きなものを好きなだけ食べられます。
写真、左側にあるのは、名物料理のおこげです。おこげにあんかけをかけて食べますよ。
飲み物は別料金ですが、バスの車内でもらったお水を持ち込んでOKです。
サイクリングで気分転換
昼食を終えたら、サイクリングです。
レストランに自転車置き場があるので、そこから自転車を選びます。ママチャリタイプ、マウンテンバイクタイプ、両方ありました。さらに、子ども乗せ自転車まで。
サイクリングは、ガイドさんの後ろについて、みんなでまわります。でこぼこした道やちょっとした坂道はありますが、全体的に走りやすい道です。
絶景の中のサイクリングは気持ちがいいですよ。
ところどころ止まってくれるので、思い出の写真もしっかり撮影できます。
サイクリングは希望者のみで、サイクリングをしない場合は、レストランで待っています。レストランの休憩スペースでコーヒーでも飲みながら、のんびりするのもいいかもしれません。
旅の目玉!チャンアン川下り
サイクリングから戻ったら、また、バスに乗って移動します。そして、いよいよ、このツアーの目玉であるチャンアンの川下り。
ガイドさんがチケットを買ってきてくれるので、そのチケットをもってボート乗り場へ。
船は3~4人一組で乗ります。なので、一人参加や二人参加の場合は、ガイドさんがこの人と一緒に乗るようにと指示してくれました。
私は一人参加だったので、女性3人組と一緒に乗りました。英語ツアーで、他の国の人と話すのも楽しいですが、日本語だと気楽な気分で会話を楽しめますよね。
チャンアンも古都ホアルーと同様に、混んでいました。船がいっぱいでしたよ。
岩山に迫力があります。
途中、島に上陸して、お寺見学をします。この時、船の番号を覚えておかないと、後でピンチになります。
船頭さんが、みんな同じ制服を着ているので、自分の船がどこかわからなくなってしまいます。
洞窟を抜けるときは、ちょっぴりワクワク。
洞窟は、まるでディズニーランドのアトラクションのようでした。あっちは偽物、こっちは本物ですけれどね。
1時間ちょっとの川下りを楽しみ、戻ってきました。
チャンアンの船頭さんはものすごく教育されているのか、「チップ、チップ」と要求はしてきませんが、船頭さんに、少額のチップを渡すのが慣例になっているようです。だいたい1人2万ドン(約120円)くらいが目安でしょうか。
ちなみに、もう1か所の川下りスポットに「タムコック」というところがあるのですが、こちらはチップを要求する船頭さんもいます。
船から降りると、ガイドさんが写真を撮ってくれていました。これは今回のガイドさんのサービスですね。
さて、船を降りると、次の観光スポットへバスに乗って移動となるわけですが、船が戻ってくるタイミングがバラバラです。そこで、船から降りると、ガイドさんが、「〇〇で待っていて」と場所を指示してくれます。
この指示の聞き取りが日本語だととっても安心です。
英語ツアーでも、「迷子になってハノイに帰れなかった」なんてことは、普通は起こりませんが、絶対に迷子にならないという安心感が日本語ツアーの良いところですよね。
ムア洞窟で絶景を満喫
15時30分、最後の観光スポット「ムア洞窟」へ到着しました。ムア洞窟の中は自由行動でした。
中に入ると公園のような場所が広がっています。
カフェもありますよ。
あれ、洞窟っぽくない?
そうなんです、ムア洞窟という名前なのですが、ムア洞窟の見どころは洞窟ではありません。
敷地の一番奥にある岩山の急な階段を上っていきます。かなりハード、「心臓破りの階段!」と言っても過言ではないかもしれません。
500段はあるみたいです。
しかし、頑張って頂上まで行くと…
「おぉぉぉぉ!!!!」と思わず声が出てしまうような絶景が、眼下に広がっています。
奥に見える川下りをしているボートが見えますが、先ほど訪れたチャンアンではなく、タムコックです。
タムコックと反対側の街の風景もなかなかのもの。
写真中央の岩に階段が見えますが、あちら側の岩の上にも行くことができます。今回はあちら側へは行かず、せっかくなのでムア洞窟へ入ってみることにしました。
上ってきた階段を今度は下りていきます。
それにしても、すごい人。古都ホアルー、チャンアンに続いて、こちらも人が多かったです。
ムア洞窟はちょっとしたトンネルのような感じです。このトンネルだけだったら、人気の観光地にはならないでしょうね。みんな岩山からの景色に夢中で、ムア洞窟を見学している人は、あまりいませんでした。
ムア洞窟は行かなくてもいいかもしれませんが、入口から岩山に行く途中にある蓮池の遊歩道は歩いてもいいかもしれません。何も咲いていない時期でしたが、それでも奇岩が水面に映って趣があります。
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Instagramの写真をお借りしましたが、初夏の蓮の花の季節は本当にきれいそうです。6月から7月にかけての蓮の花の時期に、ぜひ訪れてみたいですね。
バスでハノイへ
ムア洞窟は自由行動だったので、1時間後に駐車場で集合です。
駐車場の前ではサトウキビジュース(ヌックミア)が売られていたので、買うことにしました。サトウキビを機械に入れると、サトウキビがギュッと押しつぶされ、汁が出てきます。
サトウキビジュースは1杯1万ドン(約60円)でした。ハノイ市内と同じ値段です。
帰りのバスの中で、ガイドさんがドライジャックフルーツを配ってくれました。これは、ガイドさんの個人的なサービスみたいです。
途中、短時間のトイレ休憩をはさみ、19時20分にハノイに到着しました。
おこわの有名店で夕食
ハノイに到着後は、おこわの有名店「ソイ・イエン」で夕食です。
一般的に、ハロン湾ツアーやチャンアンツアーに夕飯はついていません。ハノイに戻り、ホテル付近でバスを降りて終了です。
ハノイでの夕食はJVTAツーリズムならではのサービスですよ。
私はミックスおこわを選びましたよ。飲み物1杯もついていたので、豆乳をチョイス。
おこわは具沢山でボリューム満点でした。
ソイ・イエンについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
実は、特に希望がなければ、夕食はおこわではなく、ハノイ名物のブンチャーになります。私はJVTAツーリズムのハロン湾ツアーにも参加していて、その時にブンチャーを既に食べていたので、おこわにしてもらいました。
ブンチャーのお店はソイ・イエンのすぐそば、オーブンチャーです。
夕飯を食べ終わった人から解散です。夜の旧市街をぶらぶらしてから、ホテルに戻るのがよいと思います。金、土、日はナイトマーケットも開催されています。
※ツアーの内容は2024年3月のものです。大まかな流れは変わりませんが、細かい点は変更になることがあります。
ツアーに参加する際の注意点
動きやすい服装&帽子
自転車に乗ったり、急な階段を上ったり、意外と動くことが多いツアーです。動きやすい服装と靴で参加するのがおすすめです。また、川下りの最中、日差しが強いこともしばしば。船には日傘が置かれていますが、傘を持って、船に乗り続けるのは疲れるので、天気が良いひは、帽子もお忘れなく。
反対に天気が悪い日はレインコートを持って行ってもいいかもしれません。使い捨てのレインコートをハノイの街中にある雑貨屋さんやスーパーで購入できます。1着1万~2万ドン(約60~120円)です。
チップ用の小額紙幣
川下りのボートに乗った際に、船頭さんにスマートにチップが手渡せるよう、小額紙幣を用意しておくといいですよ。帰りに、バスのドライバーさんや、ガイドさんにチップを渡しても喜ばれますね。
体力に自信がない場合は無理しない
ムア洞窟の階段は小さな子どもや年配の方にはちょっぴりハードです。登り切れる自信がない場合は、公園エリアにあるカフェで、ゆっくり過ごすのもありですよ。蓮池を散策するのもいいかもしれません。
解散はレストラン
一般的なチャンアンツアーは、それぞれの宿泊ホテル付近で終了となるのですが、このツアーの解散はハノイのレストランです。JVTAツーリズムのツアーに参加する際は注意してくださいね。
レストランでブンチャーやおこわを食べない場合は、ホテルまで送り届けてくれます。
ツアー選びのポイント
今回参加したJVTAツーリズム以外にも、色々な旅行会社がチャンアンツアーを企画しています。どのツアーにすればよいか、迷ってしまいますよね。
何をポイントにツアー選びをすればよいのでしょうか。
チャンアンorタムコック?
ツアー選びをする際、最初のポイントは川下りをするのは「チャンアン」か「タムコック」かということです。
「チャンアン複合景観」の中には、川下りができるスポットとして、チャンアンの川下りの他に、タムコックの川下りがあります。
どちらも似たような風景なのですが、チャンアンは岩山が迫ってくるような景色が特徴です。一方、タムコックは岩山と川の間に田んぼが広がり、のどかで素朴な雰囲気を醸し出しています。
どのツアーも川下りをするわけですが、チャンアンとタムコック、どちらの景色を見たいのか、まずは決めてしまいましょう。
個人的には、田んぼに稲がある夏から秋にかけてのタムコックはおすすめです。しかし、冬のタムコックは殺風景な感じになってしまうので、冬場はチャンアン一択だと思っています。
英語or日本語?
この記事を読んでいる方の中には、少し安めの英語ツアーにするか、安心の日本語ツアーにするか悩んでいる方もいると思います。JVTAの日本語ツアーは値段がかなり抑えられているので、英語に不安があるのであれば、断然日本語ツアーがおすすめです。
歴史を理解したいか
「英語が全くわからないわけでは、ないんだけれど…」という人は、ベトナム史の解説をしっかり理解したいかどうかが、英語ツアーにするか、日本語ツアーにするか、選択のポイントです。
チャンアンツアーは、自然の風景を楽しむだけでなく、歴史的な建造物がある古都ホアルーへ行くので、その解説をしっかり聞き取りたい人は日本語ツアーを選ぶとよいですよ。
日本語ガイドも明るく元気
ハノイに何回か来ている人は、「英語ガイドの方が明るくて元気だからいいんだよなぁ」と思う人もいるかもしれません。
他の国やホーチミンはわかりませんが、ハノイのガイドさんたちで言えば、「英語ガイド=元気でトークが面白いが、いい加減なサービス」「日本語ガイド=真面目で丁寧だけれど、話がつまらない」という傾向が、昔はあった気がします。
しかし、今の若いガイドさんたちは、英語ガイドでも、日本語ガイドでも、真面目でかつユーモアがあるというのがスタンダードです。(もちろん、例外の人もいると思います。)
「日本語ガイドは真面目過ぎて面白くないから英語ツアーにしよう」だとか、「英語ガイドは不真面目だから日本語ツアーにしよう」という観点は、ツアーを選ぶうえで不要だと思います。
川下りプラスαを考える
ツアーには必ず、チャンアン川下りか、タムコック川下りが含まれています。
チャンアンへ行くか、タムコックへ行くか決めたら、それに加えて、どんなところを訪れるのか、チェックしながらツアーを選んでください。
- ツアーで必ず行く場所…チャンアン川下りorタムコック川下り
- プラスαで行く場所…古都ホアルー/ムア洞窟/バイディン寺
今回のツアーには含まれませんでしたが、東南アジア最大級のお寺「バイディン寺」へ行くツアーもあります。
個人的には、岩山からの景色が素晴らしいムア洞窟がマストだと思います。ただ、急な階段を上らなければならないので、足腰が心配な方は、あえてムア洞窟が含まれないツアーを選んでもいいかもしれません。
また、サイクリングがついているツアーとついていないツアーがあります。これもツアー選びのポイントですね。
バスの種類
ハロン湾はクルーズ船の豪華さが、ツアーの値段によって変わってきます。また、ランチが海鮮中心なので、食事の豪華さも値段に比例する傾向があります。
しかし、チャンアンの場合、高いツアーも安いツアーも、同じ現地の手漕ぎボートに乗ります。また、食事のレベルも海鮮料理とは異なり値段の差があまり感じられません。
ただ、バスの種類だけは値段によって、変わってきます。
ちょっと高めのツアーは、今回私が参加した日本語ツアーのようにリムジンバスを利用していることが多く、安めのツアーの場合は、普通のバスの可能性が高いです。ツアーを検討する際、どんなバスで行くのかも、チェックしてみてください。
ピックアップ場所
ピックアップ場所もよく確認する必要があるでしょう。
一般的なツアーは旧市街エリアにホテルがある場合、そのホテルのロビーがピックアップ場所です。住所でいうと、「ホアンキエム(Hoàn Kiếm)」という文字が入っているエリアです。
しかし、今回、私が参加したJVTAツーリズムのツアーは、タイ湖エリアや日本人街があるキンマーエリアでも、日本人が多く宿泊するホテルにはピックアップがあります。(例:シェラトンホテル、ロッテホテルなど)
旧市街エリア以外に宿泊していて、英語ツアーに参加する場合、タクシーなどで旧市街の集合場所まで来なくてはなりません。その手間を考えると、JVTAツーリズムの日本語ツアーを選んだ方がいいかもしれません。
ハロン湾orチャンアン?
最後に、もっとも根本的なこと、「ハロン湾へ行くべきか、チャンアンへ行くべきか」についてです。時間に余裕があるのであれば、両方に行けばよいのですが、限られた時間の中では、そうはいきません。
しかし、正直、どちらをおすすめするか非常に迷います。
ハロン湾への高速道路ができる以前、私は、移動時間が長いハロン湾よりも、短時間で行けるチャンアンの方がおすすめだと紹介していました。けれど、ハロン湾へ簡単に行けるようになった今、どちらの景色も捨てがたいです。
「海が好きか、山が好きかで決めちゃっていいのでは?」と、思ってしまいます。
しかし、あえて選択のポイントを挙げるならば、季節かもしれません。
冬のハノイ旅行であるなら、ハロン湾よりチャンアンの方ががいいと、私は思います。というのも、ベトナム北部の冬は天気が悪く、どんよりとした曇り空のことが多いのです。ハロン湾は霧がかり、岩山があまり見えない日が多いです。そして、さらに海上は寒い!デッキに出て景色を見る気分になりません。
チャンアンも冬の天気はあまりくありませんが、ハロン湾に比べれば、景色を楽しむことができるはずです。
夏はハロン湾の方がいいかもしれません。デッキで景色を楽しみ、暑くなれば、エアコンの効いた船内で一休みできます。一方、チャンアンは暑さをしのげる場所が少ないです。
予約方法
JVTAツーリズムのツアーの予約は、日本人宿イージーステイハノイで承っています。下記のツアーページからで、内容を確認し、予約フォームより申し込みをしてください。
お問合せメール
ezstayhanoi001@gmail.com
日本語チャンアンツアーのまとめ
チャンアンは、カルスト地形が織りなす自然と歴史を合わせて楽しむことができるベトナム北部の世界遺産です。
今回紹介した日本語ガイド付きツアーは、ハノイからの1日ツアーで、料金は8,900円。日本語ガイドがいるので、言語の心配なく詳しい歴史の解説を受けられます。
予約はイージーステイハノイのホームページから簡単にできるので、ハノイにお越しの際は、ぜひこのツアーに参加してみてください。