ハノイのフォーを紹介する上で絶対外せないお店、「フォー・ザー・チュエン・バッダン(Phở Gia Truyền Bát Đàn)」。旧市街のバッダン(Bát Đàn)通りにある、行列が絶えないフォーボー(牛肉フォー)のお店です。
ハノイで超有名なフォー屋さん!
バッダン通りの49番地にある行列ができる牛肉フォー屋さん、日本語のガイドブックには「ザーチュエン」と紹介されていますが、地元の人たちからはお店のある通り名から、「フォーバッダン」と呼ばれています。
こちらのフォーですが、私はスープが美味しいと思います。透明で、ほんのり甘く、旨みが口の中で広がる牛骨スープ。「これぞ、ハノイのフォー!」というような、王道的な味だと思います。ちょっと寒い日の朝食に食べると、体全体にスープが染み渡るのを感じますよ。
あ、当然かもしれませんが、化学調味料は使われていません。
麺はちょっと厚みのあるタイプで細いうどんのようです。フォーは柔らかい麺が多いのですが、若干のコシを感じられます。
関西風うどんが好みの人には、このスープとうどん、合うのではないかなぁ。
もちろん、お肉も美味しいです。ラーメンのチャーシューのように脂っこくないのに、牛肉の旨みはしっかりありますよ。
メニューは3種類
そのお肉ですが、3種類あります。メニューは牛肉フォーのみなのですが、牛肉の種類を選ぶことができます。
- Tái Nạm(タイナム)6万ドン(約360円)…レア肉&肩バラ肉
- Tái(タイ)5万5千ドン(約330円)…レア肉
- Chín(チン)5万ドン(約300円)…火が通った肉
値段表の左下「Trứng Gà (チュン ガ―)」とあるのはトッピングの卵5です。5千ドン追加で卵がつけられます。メニュー表にはありませんが、揚げパン5千ドン(クアイquẩy)もあります。
英語表記がないので、あらかじめどれが何か頭に入れておく必要がありますね。口頭で注文しなければいけないので、通じるか不安な人はメモを持っていくとよいかも。
ちなみに、この記事の写真は、火が通った肉の「チン」です。私はここのお店に限らず、チンが好きで注文することが多いです。
特徴のある注文方法
ここのお店には、注文を取りに来るスタッフや料理を運ぶスタッフがいません。
ベトナムの飲食店では、席についてから注文をし、店員が料理を運んできてくれ、支払いは食後にするのが一般的なのですが、ここはセルフスタイル。
カウンターのところで注文し、先にお金を支払い、できあがったフォーの器を自分で持って席まで運びます。
私は人気店で混んでいるから、このようなスタイルになったのかな?と思っていたのですが、調べてみると、どうやら、ドイモイ政策(1986年)以前の配給時代のなごりのようです。こちらのお店、70年以上の歴史があるんです。
昼はやっていないので注意が必要
この記事を読んで、バッダン通りのフォーを食べてみたくなったみなさん、営業時間には注意が必要です。
というのも、なんとお昼時は営業していないのです。
午前…6時~10時
午後…18時~20時30分
朝食か夕食に食べてみてください。その日の分がなくなったら、時間よりも早く閉まってしまうこともあるので、閉店ぎりぎりに行かない方がいいですよ。
1杯目のフォーはここから!
バッダン通りにある「フォー・ザー・チュエン」は、歴史もあり、味にも定評がある牛肉フォーの老舗です。
初めてのフォーは王道的なものを食べてみたい!という方におすすめの一杯です。
地元の人が多く訪れるお店ですが、観光客も多いので、お店の人は外国人にも慣れています。ローカル店の中では、入りやすいお店の一つです。
営業時間と住所
営業時間:6:00-10:00/18:00-20:30
価格の目安:牛肉のフォー5万ドン~
参考にしたページ
Phở Bát Đàn – Phở gia truyền 100 năm tuổi tại Hà Nội
Có gì trong phở Bát Đàn mà nhiều người phải xếp hàng chờ thưởng thức?