ベトナム料理と言えば、フォーや生春巻きなどが思い浮かぶかもしれませんが、ハノイには他にも魅力的な料理がたくさんあります。
その中で、私がおすすめしたい料理の一つが「焼き肉」です。焼き肉好きの日本人は少なくないですが、ベトナムの人たちも負けていませんよ。夜になると、あちこちで路上焼き肉屋さんをたくさん見ることができます。
今回、私はホーチミン在住の友人と、ハノイのローカル焼き肉屋「スアンスアン(Xuân Xuân)」へ行ってきました。スアンスアンでは、マーガリンで焼いたヤギ肉の焼き肉が食べられちゃいますよ!
「Xuân Xuân」ってどんなお店?
「スアンスアン(Xuân Xuân)」はハノイの旧市街に位置する、地元の人々にも、観光客にも人気の焼き肉屋さんです。
完全なローカル店だと、ちょっと入りにくいですが、観光客の姿がちらほら見えると、「よし、入って食べてみようか」という気分になりますよね。
店内はアットホームな雰囲気で、スタッフもとてもフレンドリーです。地元の雰囲気を満喫しながら、ベトナムローカルスタイルの焼き肉を楽しみましょう。
ローカル焼き肉を実食!
ホーチミンから出張でハノイへ来ている友人とスアンスアンへやってきました。
席は店内と屋外と選べます。どちらも、ちいさな椅子に座って食べる、ベトナム独特のスタイル。この小さな椅子に座っての食事も、ベトナムに来たら1度は体験してほしいもの。
日本人とわかると、日本語メニューを持ってきてくれました。
値段の下に「1つの皿に1つまたは3つの料理すべてを選択してください」とあります。お肉の種類が、牛肉、ヤギの胸肉、豚肉とあるので、そのうち1種類を選ぶか、3種類とものミックスを選ぶか、というわけです。
メニューには食べ方が日本語で書いてあります。
「鍋に少量の食用油とバターを入れ、肉を加え、肉の上に野菜を並べ、使用できるようになるまで8分待ちます。ヤギの胸肉の場合は、使用する準備が整うまで約15分待ちます。肉に色が付くまで、きつね色でジュージュー焼けるくらいがOK。」
少し変なところもありますが、全然、問題なく理解できます。
私たちは2人前の小さいサイズのミックスを注文しました。30万ドン(約1800円)です。マーガリンは別料金で1個1万ドン(約60円)。さらに、パンも頼みました。パンは1個5000ドン(約30円)なので、2個で1万ドンです。
焼き肉の火は、固形燃料を入れるタイプなので、店員のお兄ちゃんたちがつけてくれます。
メニューの説明にあったように、油とマーガリンを引いて、お肉や野菜を鉄板にのせていきますよ。
しばらくすると、ジュージューと音がして、いい香りがしてきましたよ。美味しそう!
焼き肉のたれみたいなものはなく、塩コショウにシークワーサーを絞ったものをつけていただきます。日本の甘辛ダレにつけて食べる焼き肉とは、ちょっと違った、ベトナムローカルの焼き肉の味を楽しめます。
マーガリンが絡んだお肉ってなんだかクセになる味なんですよね。そして、シークワーサーの酸味で食欲増進!
毎回、焼いているうちに、どれがどの肉かわからなくなってしまうのですが、「これ、ヤギのおっぱいじゃない?」なんて言いながら食べるのが楽しいです。
パンは、肉汁があふれ出た鉄板の油にひたして食べるのが美味しいですよ。鉄板の上で少しパンを焼くと、パンに美味しさが染み込んでいきます。そのままのパンの間に、肉を挟んでサンドイッチ風にするのもアリ。
二人前と言っても、30万ドンの小さいサイズと、35万ドンの大きいサイズがあるのですが、30万ドンのサイズでお腹いっぱいでした。若い男性や、よく食べる人以外は、小さいサイズで十分の量だと思います。
私たちは、お茶など含め、合計33万ドン(約1980円)でした。アルコールは飲んでいません。アルコールを飲まなければ、一人千円で大満足です。
メニューと価格
牛肉、ヤギの胸肉、豚肉から、1種類のお肉を選ぶか、3種類すべてがのったミックスを選びます。肉の種類によって、値段は変わらず、全部同じ値段です。
ヤギ肉の焼き肉は日本でなかなか食べられないですよね。このヤギ肉目当てで、こちらのお店に来る日本人もちらほら。
肉を頼むと、お野菜もセットでついてきますよ。
お肉の分量と値段
- 1人前・・・15万ドン(小)/20万ドン(大)
- 2人前・・・30万ドン(小)/35万ドン(大)
- 3人前・・・40万ドン(小)/50万ドン(大)
- 4人前・・・50万ドン(小)/60万ドン(大)
飲み物やサイドメニューも、日本語メニューがあります。
- ベトナムのビール…3万5千ドン(約210円)
- コカ・コーラ…2万ドン(約120円)
- お茶…5千ドン(約30円)
- フライドポテト…5万ドン(約300円)
- マーガリン…1万ドン(約60円)
- パン…5千ドン(約30円)
私が必ず頼むのは、マーガリン(1万ドン)とパン(5千ドン)です。もしかすると、注文しなくても、勝手にテーブルに置かれるかもしれません。食べなければ、会計のときにカウントされませんが、そこはケチらず食べてみてくださいね。スアンスアンの焼き肉を楽しむのに、マーガリンとパンは必須です。
それにしても、この翻訳、かなり面白いことになっています。「ヘニケン」は「ハイネケン」、「余分な野菜」は「追加の野菜」の意味かと…。
マーマイ通りの好立地
スアンスアンは旧市街の中でも特に観光客でにぎわっているマーマイ(Mã Mây)通りに位置しています。この通りには、お土産屋、ミニホテル、バックパッカーが泊まるホステルなどがたくさん並んでいます。
また、夜になると、ベトナムの激安生ビール「ビアホイ」が飲める路上のお店もオープンするので、スアンスアンで焼き肉を楽しんだ後、ビアホイを飲みに行く、なんていうハノイの夜の楽しみ方ができます。
タクシーは入りにくい通りなので、ホアンキエム湖あたりから、ぶらぶら旧市街を街歩きをしつつ、スアンスアンへ行くのがよいと思います。
スアンスアンまとめ
ハノイ旧市街のローカル焼き肉屋「スアンスアン」、いかがでしたでしょうか。スアンスアンでは、日本ではあまりなじみのないマーガリンで焼いた焼き肉や、ヤギ肉を味わうことができます。また、旧市街にあるので、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
定番ベトナム料理以外のベトナム料理にチャレンジしてみたい方は、ぜひ、スアンスアンに足を運んでみてくださいね。
営業時間と住所
営業時間等は、2024年現在のものです。Googleマップなどで最新情報をチェックしてください。
営業時間:10:30-23:30
価格の目安:1人前15万ドン~